【映画見聞記 vol. 346】 | 七代目 三遊亭円楽のブログ

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【映画見聞記 vol.<br /> 346】
昨日〈丸の内ピカデリー〉にて『J・エドガー』を観ました。

ウディ・アレンやアレクサンダー・ペインと共に、私が最も敬愛する映像作家クリント・イーストウッド監督の最新作。

FBIの初代長官として権勢をふるったJ・エドガー・フーバーの生涯を描いた人間ドラマ。

主演は、レオナルド・ディカプリオ。さてさて、如何なもんでしょうか…

あのですね…

観る前は「興味のわかない人の伝記映画で、あんまり食指が伸びないなァ?」なぞと思っていたのですよ。

ところがどっこい…素晴らしかったです。然し、イーストウッドは凄いね?心より尊敬します。

皆さん、どういう風に捉えるかはわかりませんが、私は此の映画を〈恋愛映画〉として観ました。そして、猛烈に感動しました。

相変わらずのトム・スターンのグレーでブルーなカメラに、イーストウッドご自身による音楽(←今回は、大好きなバッハのゴールドベルクまで流れました♪)が、貫禄たっぷりに、静かに荘厳に物語を盛り上げていきます。

童顔ディカプリオが、特殊メイクを施しての渾身の演技。

一歩間違えるとコントに見えるすれすれのメイクでしたが、途中でそれが気にならなくなる程の名演…ウン、改めてレオ様が上手いのだなと痛感しました。

片腕クライド・トルソンを演じたアーミー・ハマーが出色。美しい顔と響く声が、ホモセクシュアルな場面に無理を感じさせない。むしろ、品があって美しい。

音のセンスと使い方に、前作『ヒアアフター』同様、イーストウッドの〈包み込むような優しさ〉を感じます。

妻をも持たずに母や片腕との偏った愛に生きながらも、信念を貫いた人間の物語。

単純に善悪の区別をつけられない、けれども必死な生き様には、矢張り魅力を感じます。イーストウッドの眼差しは、今回も優しかった。

「アナタがどう観るか?」がヒジョーに気になる作品、とにかく必見です!是非、劇場で御覧くださいませ♪ ( ^^)Y☆Y(^^ )

どうでもいいけど、今夏上映の『ダークナイト・ライジング』、めちゃくちゃ楽しみっす! (>_<)(←私は『ハリー・ポッター』や『ロード・オブ・ザ・リング』が嫌いなクセに『バットマン』や『スパイダーマン』、『アイアンマン』は好きなんです…要するに〈現代人の変身もの〉が好きなんでしょうね?)