山友会では、ホームレス状態にある方や元ホームレスの方などの社会的に孤立してしまうことによる様々な問題を解決し、自分自身が必要とされているという自信を取り戻してもらうことを目的に、「居場所・生きがいづくりプロジェクト」を当事者の方々と一緒に運営しています。
2023年の秋くらいから、山谷地域を中心に居住支援・生活支援などの事業を行う特定非営利活動法人 自立支援センターふるさとの会の職員の方がプロジェクトに参加してくださるようになりました。
その方は、山友会の取り組みを知って興味を持たれたとのことでした。
月に一度の生きがいづくりミーティングや、折り紙の会に出て、だんだんとメンバーのおじさん※達と馴染んでいきました。
※おじさん…山友会を訪れる年配の路上生活者の方や元ホームレスの方のことを、親しみを込めて「おじさん」と呼んでいます。
ある日、この職員さんが、ご自身の職場の施設利用者さんのうち何名かに、山友会の生きがいづくりミーティングに参加してもらうことを提案してくださいました。
これはちょっと今までにない出会いです。
昨年は、「まちづくりについて考えるミーティング」を2回開催し、おじさん達が近隣のドヤの帳場さんやお店の方を招いて、お互いに知りたいことや気になることを話し合いました。
今回、施設にお住まいの方、つまり同じ町の住人ということで、より一層近しい間柄になれそうです。
ミーティングを控え、いつもみんなに折り紙を教えているメンバーが
「初対面だから、手持ち無沙汰になると思う。折り紙を一緒に折りながら話そう」
と発言。ナイスアイディアです。
ちょっとドキドキしたミーティング開催の日、はじめましての４名の方々と出会い、自己紹介のあと一緒に折り紙を折りました。
お題は「手裏剣」です。
折りながら、いろいろと雑談ができるかな？と思っていたのですが、みんな折り紙に夢中！
「ここ、どうやるの」
「うまくいかないよ！」
「反対に折っちゃった、やり直し」
「できたー！！」等々……
わいわいがやがや、それは賑やかな顔合わせとなったのでした。
新しく出会えた方々のことをもっと知りたいところですが、それは次回以降のお楽しみに取っておこうということになりました。
今後のご参加も楽しみにしています。
（居場所・生きがいづくりプロジェクト 伊藤）
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