山友会では、ホームレス状態にある方や元ホームレスの方などの社会的に孤立してしまうことによる様々な問題を解決し、自分自身が必要とされているという自信を取り戻してもらうことを目的に、「居場所・生きがいづくりプロジェクト」を当事者の方々と一緒に運営しています。居場所・生きがいづくりプロジェクトでは、月に１度ミーティングを行って、人形作りや菜園、ＤＶＤ鑑賞会など活動についての報告や、自分たちの暮らしている地域のことについて話し合っています。
凍える冬が終わりを告げて桜の季節を迎え、3月の終わりに居場所・生きがいづくりプロジェクトでは昨年に続いて、第２回お花見散歩が開催されました。
このプロジェクトで実施している月に１度の生きがいづくりミーティングで、今年もお花見散歩に行こうという案が出されたのは今年のお正月ごろ。
コロナ禍以前なら、一般的にお花見と言えば場所取りであったり、座って食べたり飲んだりといったことがイメージされたでしょう。
山友会が運営している日常生活支援住居施設の山友荘でも、入居している方とスタッフとで毎年お弁当を持ってお花見に出かけていましたが、現在は実施できていません。
この状況で桜を堪能するならゆっくり散歩をするのがいちばん、ということで、おじさん達がお誘いしたいボランティアなど関係者の方々にお声がけして、この日15名のグループで散歩に出かけました。
曇天となりましたが肝心の桜は花びらもほとんど散っておらず、すばらしいタイミングでした。
メンバーの皆さんは、携帯電話のカメラや山谷・アート・プロジェクトのカメラを使って、思い思いに桜や景色、自分達を撮り合っていました。
携帯電話で写真を撮るのが初めてというメンバーには、ボランティアさんが優しく教えてくださっていました。
道中は長い隊列、色々な人とおしゃべりをしながらお散歩をする中で、ゆっくりと交流を深めることができたのではないでしょうか。
2時間ほど歩いて戻ってきましたが、おじさん達、本当にみんな丈夫です！
足が痛くて散歩をするのが難しいメンバーの方には、お花見に行った先のお店でお土産を買うことができました。喜んでくださるといいのですが……。
（居場所・生きがいづくりプロジェクト 伊藤）
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