これまで長年に亘り違和感を覚えて過去に数回第二項は見直した方が良いのではと議論して参りましたが、いよいよ期が熟し過去の古き良き時代に制定されたこの部分はモノ作りが職人的な個人プレーから当社の現状では皆が協力し合うチームプレイに大きく変化して久しくなりました。従いまして、既に当社ではDNA化している仕事に対する価値観を整理して以下の通り改定する運びとなりました。
(旧:第二項)
仕事は率先自力で探し創り求めるべし 与えられるものではない
(問題点)個人プレーを推奨しているが如く錯覚を与えルール順守の重要性が伝わらない。
(新:第二項)
仕事は5ゲン主義に基づいて5W2Hのコミュニケーションで曖昧を明確化する 更に問題解決は4Mの視点で即動する。
■5W2H when where who what why how to how much
■4M視点 Man Machine Material Method
(改定の狙い)
仕事の現場は常に顧客ニーズを含めて時として曖昧であるので適切なコミュニケーションでそれを明確化し製品として”カタチ”にするのが私たちの使命である。また問題が発生したら即動で原因を分析し再発防止と未然防止を実現し信用の積み増しを図ることが大切と考える。
創業者たちが策定した社是を改定するには熟慮と時間が必要であるが、今や天国で『おう、いいじゃないか」と父も微笑んでくれている気がする。
問題は単に社是を改定し掲示文書を取り換えても社員一人ひとりの行動に前向きな何らかの変化がなければ意味がないので、これから具体的に日々の仕事に新しい第二項を落とし込むかがポイントだと思う。全社員の日報(即動結果報告書)の書式を5W2Hで表現する仕組みにして工程内異常処理票や顧客クレーム報告書を記述する際も今まで以上に4Mの視点を明確にするところから始めたいと考えている。