「生きるか死ぬか」



天下は大怪物だ。
区々たる死学問や、小知識ではとても治めていくことは出来ない。
世間の風霜に打たれ、人生の酸味をなめ、世態の妙をうがち、人情の微を究めて、
しかる後、共に経世の要務を談ずることが出来るのだ。
小学問や小才知を鼻にかけるような天狗先生は仕方がない。
それ故に後進の書生らは、机上の学問ばかりに凝らず、さらに人間の万事について学び、
その中に存する一種の言うべからざる妙味をかみしめて、
しかる後に机上の学問を活用する方法を考え、また一方には心胆を練って確乎不抜の大節を立てるように心がけるが良い。
かくしてこそ、初めて10年後の難局に処して誤らないだけの、人物となれるのだ。
かえすがえすも望むのは、奮ってその身を世間の風浪に投じて浮かぶか沈むか。
生きるか死ぬるかのところまで泳いでみることだ。



連休明けと言うのに重くてすみません…

しかしあっという間に5月も中旬になりそうでいささか慌ててしまいます。