プラス我慢! | 『社長の一文』

プラス我慢!

先週、地元のあるお客様の専務様と面談をしていましたら、


「このような時は自分のことは二の次にして協力し合う行動がもちろん大切であるが、それに”プラス我慢”が大切だと実際に被災地に行ってみて感じた」とお話しを伺いました。


地震後、所用で毎週土日に東京へ行っていますが、

一昨日でもコンビニの商品は明らかに少なくなっていますし照明も節電をしています。また少し高いビルから都内を見渡すと首都高速や幹線道路の外灯は消されてビルや商店街などに取り付けられている照明も消灯されていていつもの華やかな東京とは別世界のようです。


しかしこんな状況なのに、あるパンメーカーの商品群は店内の棚を大きく陣取って山積みに置かれていました。 「こんな時でも商品を供給できるんです」と言わんばかりの山積みのパンです。しかししばらくその店内にいたら気がつきました。その山積みのパンを買う人は殆どいないのです。一瞬、皆が我慢している時に山積みに商品供給していることに何となく消費者の気持ちが引いてしまったのではないかと感じました。


このような時には個人も企業も試されているのではないかと感じてしまいます。そして、それは普段の行動の積み重ねがにじみ出るものであり、突然繕うことも無理だと思います。


この震災を通じて国民つまり消費者の企業に対する選別が既に始まっていることを感じますが、やはり「個人の買占めと同様に企業も原材料などの買占めは我慢して皆で協力し合う行動ができるかどうか・・・」ここに選別の大きな基準の一つがあると思います。


いろいろ考えさせられます・・・