がんばる について | 『社長の一文』

がんばる について

誰もが一週間に何回か『頑張りましょう』『頑張れよ』と励まされたり、自分から励ましたりしていると思いますが、…で頑張るって一体どうしたら良いのか分からないことが多いような気がしませんか?


それで国語辞典を調べてみると『途中の困難にめげず、最後までやり遂げること』『持てる力をフルに発揮して努力すること』などと説明がありますが、なんだか私には今一つ納得ができません。


『頑張らない』『あきらめない』…鎌田實氏(元日赤諏訪病院長)の著書がありますが、この両書を読んでみますと、末期がん患者の闘病と言うより生活振りになるのかな…頑張るとは一体何なのか、国語辞典とは異なる視点での世界が広がり興味深いと思います。 末期がん患者の中の多くの人々が”がん”に対して闘病で必死で頑張ったりしないが、でも決してあきらめもしない生き方をする幾つかの事例を知って少しだけ心が厚くなる気がしました。


仕事においての『頑張る』はまた強烈な意味になって来ると思います。

私の会社では『頑張る』とは以下のように定義付けました。

『どんな小さく些細なことであっても、キメ細やかに完全を目指して最後まで仕上げる行動であり、また気付いたら”即”行動を起こすこと』⇒これが仕事における『がんばる』だと意識して、互いに励まし合う風土を構築したいと思っています。実は2年ほど前から、当社の名刺、便箋、封筒、製品ダンボールなど…『がんばるパッケージ』とキャッチコピーを記述していますが、その思いは正に前述の仕事観を大切にしたいという意味なのです。


でもあんまり頑張っていると疲労が蓄積し返って良い仕事が出来ない時もあるかも知れません。最近、世の中では鬱病患者が増えているそうですが、その背景は頑張り過ぎにも一因があるとのことです。そんな意味では、とても難しいけれどとても人間的で自然な感じがする『頑張らないけれどあきらめない生き方』が上手に出来たら皆ハッピーだと思います。


今年も何とかより実り多き秋になるように、今のところ私は『あきらめずに頑張りたい』と思っています。頑張らないけれどあきらめない自分は10年後の目標にしておきます。


次回は恋愛&結婚について考えてみたいと思います。