小5の息子が通っているサッカー教室から泣いて帰ってきた。

妻が事情を聞くと、練習が終わった際、持参したサッカーボールを友達に取られて返してもらえなかった。あきらめて帰って来たらしい。


教室に通う息子の友だちママから妻にその友達から見た事の顛末を聞き心配して連絡をしてきた。

その子はボールを返してもらえない息子と返さない子らが遊んでいると思い途中から参加したと言っていたらしい。


その場面をまとめると、息子1人対ボールを回す子ら5人の構図であったようだ。

このこの構図には兆しがあった。


数日前、私が平日に自宅にいた際、5人の子らのうちの2人が息子に公園で遊ぼうと誘いに来た。

たまたま息子が席を外していて私が子らに対応し息子に聞いてくるとその場を離れる時、その2人は何かを企んでいるようなコソコソ話とイヤラシイ笑いを浮かべた。


考えすぎと言われればそうだ。

何を話していたかを聞き取った訳ではない、ただ、小5の子らのハメてやるんだといった感じがしただけだったから。


息子も何かを感じていたのか、積極的に行くとは言わなかった。

結局は行った。

すると数分もしないうちに泣いて帰って来た。


息子が話すには、行った途端、息子らが来るのを知ったうえで待っていた別のグループがいた。

誘いに来た2人はしっていたようだ。早速合流。


息子は流れに乗れず疎外感。

帰って来る決め手になったのは誘いに来たこの1人がみんなお菓子を配り始めた。

しかし息子だけはもらえなかった。そして帰ってきた。


話を球回しの場面に戻す。

心配して妻に連絡をしたママ友は調べたところによると、最初にボールを取り上げたのはお菓子をくれなかった子。その子と息子の間でちょっとしたイザコザがあり、息子がボールを奪われ、加担したもう1人でボール回しが始まり、事情を知ってか知らずかの数人が加わったとのことだ。


妻に教室のコーチからこんなことがあったが、コーチは遊んでいる思って見ていたと話したらしい。

妻はその言葉にイラッとして、息子は遊んでなんかはいない、だからボールも諦めて帰ってきた。しかも泣いて帰ってきたと話したがコーチはそうなんですねとの反応。


それはいい。私はこのコーチに子ども間のトラブルまで解決を全く求めていないし、求めるつもりもない。

息子が泣いて(現場では泣いていないかもしれないが)帰ってきた。そもそも異常を認めてコーチから電話をしてきて、遊んでいたと話すような人に何の期待もしていないし、なんの感情もない。


息子を含めた私達夫婦が感じている主たる子は家族同士の付き合いがある。

妻にとってはそれがすごく厄介な問題になっている。私の主観だがこの子は、小さい頃から知っているが、要領がいい。口が立つ。空気読みが早い。悪い表現をすればずるい子だ。


早速、その子のママから妻宛にLINEが来た。息子とトラブったようだ、どうやらうちのコが絡んでるみたい、ごめんねみたいなノリであった。


妻からどう返信したらいいだろうと相談を受ける。

私は子ども間のトラブルだから気にしないでとでも返したらと提案。妻は気にしないでは言いたくないと頑なだ。


そこは自分で決めてと同意。

そこから何ターンかやり取りがありLINEは終了。

最近、妻とその子のママの関係が微妙らしい。


そこを私は詮索したくないし介入するつもりもない。ただ知ってはいたい。


妻はサッカー教室を辞めさせようとしていて、友達からの誘いは極力断るつもりでいるらしい。

私もそれはそれでいいと思う。


自分の気持ちをうまく表現できない息子は小5という年頃になって自己表現が豊かになり、場の空気、大人の顔色、こうすればよく見られるような価値観を持ち始めた子にしてみれば、からかい・いじめるには持って来いなんだと思う。


私は妻に、子ども間のトラブルは極力大人は介入しない、子どもたちで乗り越えていってほしいと繰り返し話していた。


今回もやった・やられたの構図で行けば、やられた側の方がよかったと話した。


しかし、しかし何かモヤモヤした気持ちが続く。

妻に今までどおり子ども間のトラブルについての考え方には変わりない。

だけど、あなたには心の奥にある気持ちを聞いてほしい。

「やった子どもら、腹立つ」と。

以上、もうこの気持ちは二度と口にしない。


これから息子が生きていく環境がどうなっていくのか、何か分岐点のような気がしてならない。


親としてどのように導いていけるか問われているのかもしれない。