小5の息子は週の始まり月曜日になると「学校行きたくない」が始まる。

単身赴任中の私は息子と毎朝テレビ電話をやっている。

今朝もいつものように電話を鳴らす、しかし応答がない。

応答がないときは、大概が妻との小競り合いをしている。

数分後妻から電話があった。

テレビ電話ではない音声のみでかかってきたときは、絶賛揉めて収拾つかない状態と見て間違いない。


案の定、今日も揉めていた。

理由は学校を休むとぐずったらしい。

しかも今日は向かいに住む義母宅がもめごとの現場だった。


息子が学校をやすみたい理由は、①最近あまり関係がよろしくない友達(A)からちょっかいをかけられるのが嫌だから。①をつけたのはワタシ的に「多分休む理由は途中で変わる・増えるだろう」と思っていたから。


気をつけなくてはいけないのは、Aから色々ちょっかいをかけられていることは事実のようで、息子はそれなりにストレスに感じているのだ。


ワタシは息子にどうして休みたいのかを聞いた。

息子は「ちょっかいかけられるのが嫌だから」

ワタシ「わかったよ。もし今日学校に行ったとしてAが嫌なことしてきたら今日の夜、教えて。今日はお母さんに朝車で送ってもらって、その時に先生に話して図書室とか保健室に避難できるようにお願いするから」

「〇〇(息子)が嫌な思いをしてまで学校に行くことはないけど、それは先生やお父さんやお母さんや大人がいろんなことをして、それでも何も変わらなかったら休むしかないねということだから、まずは今日休まないで頑張って学校行ってみよう、本当に嫌なことされてどうしようもなくなったら途中で帰ってきていいから」

と話すと、息子はうーんと反応、休みたい理由②として昨日遊びで少し痛めた脇腹がまだ痛いを挙げた。


ワタシ「脇腹痛いのは病院に行っても痛くなくなるまで様子を見ようといって湿布を貼るだけだよ。今貼っている湿布の他にもう一枚持っていって剥がれたししたら保健室の先生に貼ってもらえるよう、お母さんに言ってもらうから」「休みたいのはわかるけど、まずはご飯食べて準備しよう」との投げかけに少し腰が浮いた感じだった。

ワタシ「ババのウチにこれ以上いても準備できないから、お母さんと家に帰りな」の言葉に息子はしょうがないな的なテンションで「うん」と答え帰宅、その後妻から連絡がないところをみると学校には行ったようだ。


息子と妻が揉めているときに、妻はワタシに電話をしてくるときはスピーカーモードになっている。

あとはワタシが息子に話しかけていてもお構い無しに「早く準備しろ、そんな理由で休めるわけがない」「そんなに行きたくないならお父さんのいる街の小学校に転校しろ」とまくしたてるのだ。

今日はそこに輪をかけて義母が「お前が学校に行かなければみんなが困る」「どうしてお前はそうやって言うことを聞かない」、また今日は「あんなに仲の良かったAとなんで喧嘩してるんだ」「そんなに嫌がらせしてくるならババがAの親に今日行ってくるから」と親子で詰め寄っていた。


妻と義母はいつも、【どうしてお前(息子)はいうことを聞かないのだ】という思いで息子に強い言葉を投げかける。

ワタシは息子がどういう理由でモメ、どうしたら次のアクションに移れるかのやり取りを心がけている。

今日の場合、一番は学校に行くこと。その際、フォローアップが必要であれば積極的に行っていく。

そうした目的のもと息子に投げかけていく、ワタシには電話越しに話しかけることしかできないから。


妻が最近、息子と揉めるたび「息子と二人で生活するのはこれ以上無理」「お父さんのところに息子を送るから転校手続きを取る」と話す。

ワタシは息子との生活はウェルカムだが、息子がいいといえばそれはそれでいいんじゃないかと答えると、その答えが気に入らないという。


結局は「言うこと聞かないと、この家から追い出す」という意味で話しているようだ。

一度、妻のボルテージがかなり高くなり「今回ばかりは本当に転校させる、手続きして!」と放ったことがある。

妻は電話連絡程度で済む話でいたようで、ワタシが調べて必要な書類、連絡先、方法などを告げたところ「そういうことではない!」とさらに熱を上げた。


妻と義母は息子のその時々に表す態度・言葉を正面から受け止めすぎなのでは?態度には態度、言葉には言葉で対抗しているのではないかとすごく感じている。

それはもう大人と子供が話しているのではなく、子供どうしの揉め事にしか見えなくなってしまっている自分に気付かされた朝だったのである。