人が悩み、苦しむのはなぜか考えたことはありますか?
なぜ人は不幸に陥り、また病気になったりしてしまうのでしょうか?
人の悩みは「自我(エゴ)」によって作り出されます。
人の悩みのもととなる様々な感情、例えば罪悪感、自責の念、後悔、嫉妬、怒り、劣等感、恐れ、不安、恥、憎悪、孤独、愛されていないとか愛してもらいたいという感覚… そういったものを作り出すのは実は自我(エゴ)の機能です。
一般的には、「自我とは自分のこと」だと認識されていると思いますが、実際のところはそれはちょっとズレた認識です。
もしそれを自分自身だと信じていたら幸せになることは難しいでしょう。
では自我(エゴ)とは何でしょうか。
自我(エゴ)はマインドに備わっている一つの「サバイバルシステム」で、自分という「個」の存在を生き残らせるために働く機能を有しています。
なので自我(エゴ)の原動力は、愛されたい、認められたい、傷つきたくない、自分を守りたい、死にたくない、、、といった人間が生き残るために必要な欲求です。
人間は社会の中にあって生きることができる生物です。
社会を作るというのは、野生の中では最弱であった人類が生存競争を生き残るために必要な戦略でした。
結果的に「社会」そのものを発展させていくことによって、人間の知能は進化し続け、野生のどんな脅威も凌駕する力を持つようになりました。
そんな人間にとって、野生の脅威よりも社会そのものの中でいかに受け入れてもらえるかの方が死活問題となっていきました。
そんな中で「自分と他人を区別し、集団の中で自分の立場を守るために自己認識する能力」の必要性が生まれ、自我(エゴ)という機能が発達してきたのです。
現状維持をしたがるマインドの働きも、自我(エゴ)のサバイバルシステムがあるからです。
私たちが感じる悩みの種となるあらゆる感情は、根底には「生き残りたい」「死にたくない」という欲求があります。
人に受け入れてもらうために私たちは自分の本音に蓋をします。
人に認められるために私たちは自分を偽ります。
自分自身を自由に思う存分生きることではなく、安全に生き残るために「自我(エゴ)」は成長とともに獲得されていきます。
皮肉にも、自我(エゴ)のシステムに振り回されることで私たちは悩み、苦しむことになります。
人が悩み苦しんで自分を見失うのは自我(エゴ)の暴走により、混乱するからです。
人が生きる意味を見失ったり、生きることにむなしさを感じるのは、自我(エゴ)によって人生をコントロールされてきたからです。
もし、何かで悩んでいるのだとしたら、その根底にある自我(エゴ)の欲求を意識に上げてみるようにしましょう。
罪悪感や怒りの根底に本当は愛されたいという願いがあったり、死にたいという絶望の奥底には生きたいという想いがあったりします。
自我(エゴ)はシステムであって、私たち自身ではありません。
悩みや苦しみから抜け出しすための第一歩としてまずそのことを理解しましょう。
私たちには、マインドの働きを越えた、潜在意識よりも深遠な領域にある「意識」や「魂」との生まれる前からのつながりがあります。
そこに気づいていくことが、自我(エゴ)を自己の支配下に置いて本当の自分を生きるために大切なことです。
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