8年ぶりに京都へ
先週、8年ぶりに京都へ。前回は、1泊して貴船神社や鞍馬寺まで足を伸ばしたことを思い出す。
今回の主目的は、神社やお寺の麻(精麻)製品を手がけている会社を訪れることと、作業現場の見学である。
京都へ着いてすぐ、行く直前におすすめいただいた神泉苑へ。弘法大師・空海ゆかりの場所とは知らずに。。
そして、目的の会社へ。今回が初対面で、現在で5代目である社長と、先代の会長といろいろお話。
それから、作業場へ案内していただき、作業の風景を見せていただいた次第。
創業が明治19年という老舗。ちょうどお寺の鰐口紐を製作しているところで、麻縄を撚って紐にしていく過程を見学。
慣れた手つきで、あっという間に紐になった。1つひとつの作業のしかたは、職人を感じさせるには十分のもの。
能のお面や和太鼓の紐のほか、各地のお祭り、京都・祇園祭などにも精麻が使われているのを今回知った。
まさに日本の伝統文化が息づく京都ならではと思った。(京都には装束店が現在、19軒あるそう)
昼食をはさんで午後から、製品を納めている神社仏閣を案内していただく。
個人的に行きたかった世界遺産の上賀茂神社、下鴨神社。道中、お寺を1つ、そして京都市内の3つの神社を訪れた。
自社が納めた製品にはやはり愛着があるようで、主に鈴緒だったが、いろいろ解説いただいた。
こだわっているのは麻芯であることだという。見えるところはもちろん、見えないところでも手を抜かない姿勢。
だから創業120年を越えて続いてきたのだろう。先の伊勢神宮の式年遷宮にも注連縄を納めたそうである。
百聞は一見にしかず。製品の舞台裏を知って、製品が単なるモノではないことを改めて思った今回の京都であった。
(編集後記)
今回あらたに注連縄、鈴緒の試作品もいただきました。
商品化へ向けて一歩一歩。
他にも新しい精麻の製品が生まれるかもしれません♪