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気になる建築物

お休みにちょうど内覧会の日程が合うので面白い建築物を観てきました。



よくある京都の長細い土地に、古い町家。


土地活用を考えたら取り壊して更地、ホテル用地、もしくはしばらくコインパーキングなど。


およそ古い建物を活かそうなんでもプランは皆無だと思います。


土地オーナーも活用方法が無いなら取り壊す以外に選択肢は少ないですが、この工法は元の建物を残したまま、坪あたりの建築には半分くらいに自由度の高いテナントスペースと人が集まる仕組みの提案がこれです。




鉄骨で古い建物を残したまま構造物を上部に組み上げ、外壁は造らず室内は海洋コンテナを収める事で沢山の空間を確保しています。

実は安い海洋コンテナだけを置くのであれば建築的に外壁とみなされないそうですが、鉄骨で囲われているので、いわば室内にコンテナを置いているだけという裏技。外壁を作らず室内空間を確保しているので当然建築費は非常に安い。

旧家は風雨もしのげてメンテナンスもしやすいのでローコストで町家を維持できます。




コンテナを配置して通路を複雑に重ねてちょっと迷路のようです。


既存の建物はリフォームされ勿論活用されます。

ここに沢山の入居者がはいり、入口にはカフェが設置されて沢山の人が集まれば、これまで取り壊されていた古い建物の利用が進むかもしれません。
オーナーも建築費費用も抑えられ回収も早く済む。こういうアイデアってどこから生まれるんだろう。既存のビジネスでも限界を突破する発想って素晴らしいです。刺激をもらいました。

ちょうどコンテナサイズの飲食店っていいなって思ってたので、夢が膨らみました。

一つの建物の中に沢山の飲食店があるって、例えば四富とか、リドみたいなもの法律上新たに作れないけど、これなら可能なんじゃ無いかと思えました。

建築家さんって凄いです。

魚屋繁礼建築研究所さんのお仕事です。