「神様に選ばれた試合」
という番組で2013年の楽天優勝時の第7戦の模様を久しぶりに観ました。
懐かしいなぁという思いと同時になんか色んな思いが込み上げてきました。
この思いを何かに残したくてブログに書くことにしました。
あの時、まだ私と美馬っちは婚約中で、2013年の年末か、2014年の年始に入籍予定で動いていた頃でした。
シーズン序盤、1軍を離れることが多かった美馬っち。
それと同時に、美馬ママの病気のことを知り色んな部分で元気のなかった美馬っち。
私にできることなんてもちろん何にもないんだけど、ひたすら、普通でいられるように心がけていたのを覚えています。
その後、美馬ママも手術が成功し、美馬っちも1軍で投げさせてもらえるようになり、日本シリーズの第6戦の日になりました。
その日は、わざわざ東京から試合を観に来てくれていた友達夫婦と観戦していました。
観戦後も、ご飯を食べに行く予定でした。
第6戦が終わり、次の日の第7戦の先発をよく聞かないまま球場の外に出たんです。
友達夫婦には、明日美馬っちなんじゃない?と言われましたが、さすがに違うっしょ!と私は笑っていました。
そして球場の外に置いてあるモニターを見て足が止まりました。
明日予告先発・美馬。
正直、マジかよ。と。
体がボロボロなのは知っていたし、さすがにもう今季は投げないだろうなと思っていました。
そしたらなんだか、私が緊張してきちゃって。
友達夫婦との食事をキャンセルして、すぐ家に帰りました。
家で食事を終え、ソファーに座りながらスポーツニュースを観ている美馬っちの背中をキッチンからずっと見ていました。
大きな背中が小さくも見えたし、大きな背中がより大きくも見えたような。
それに、なんて声をかけたらいいかわからず。
あの時の私の話は全然筋が通ってなくて意味わからなかったと思います。笑
とにかく野球とは無関係な話を私はひたすらしてました。
結局なんて言うべきなのかわからず内容のない話をしたまま、第7戦当日になってしまったんです。
食事を終え、準備をして玄関先へ送り出し、バイバイする時、結局出た言葉は
「楽しんで!!!」
でした。
私はバカだなぁと思ったけど、でも、それしかなかった。
あの場所で投げられること、大好きな野球を仕事にできることだけでも幸せなのに、あの雰囲気の中で巨人さんと対決できること、周りからのプレッシャーも全て楽しまなきゃ損だ!!!って思ったんですよね。
今思うと他人事な言葉だよなぁ。って自分が情けない。笑
私の両親も関東から駆けつけ、みんなで観戦することに。
そしてなんと、美馬ママも手術から順調に回復し、その日の午前中に退院することができたのです。
タイミングって凄いなと鳥肌がたったのを覚えています。
試合が始まり、ひたすら祈った。
こういう時だけ人って神頼みするよなぁと思いながらも、ひたすら祈りました。
もしかしたら本人より緊張していたかも。笑
6回で美馬っちが変わり7回から則本投手が出た瞬間、安心したのか涙が込み上げてきたんです。
そしたらやっと声が出たんですよね。
やっと出た言葉が、
「則本くーん!!!!」
でした。笑
美馬っちじゃないんかい!ですよね!笑
とにかく、必死に応援しました。
そして田中投手が出てきて、必死に唄いましたよ。
きっと周りは選手の親族だらけだったと思うけど、そんなの関係ない!
とにかく唄いました。
そして、優勝した瞬間、会場の雰囲気に、一瞬夢のような感覚になりボーッとしたのを覚えています。
私の携帯がひっきりなしに鳴っていたなぁ。笑
努力しても努力しても報われないのがプロの世界だと思っていたけど、報われた瞬間、今までの苦しいことが全て消えてまた頑張ろうという気持ちになる。
野球って凄いな。
スポーツって凄いな。
チームっていいな。
って思った瞬間でした。
諦めず前を向いてきた美馬っちを改めて尊敬。
身体は怪我をもっているので常に心配ですが、美馬っちの野球人生が悔いの残らないようにする為に、私も頑張らないといけないなと思ったんです。
それが、一軍だろうが二軍だろうが、勝とうが負けようが、私には関係なく、美馬っちが野球をやる限り私も楽しまないといけないなと。
またこういう時だけ、神頼みだけど、野球の神様宜しくね!っていつも思っています。
かなり長くなっちゃったけど、あの時は今までに感じたことのない気持ちにドキドキしたけど、今となってはとってもいい思い出で、あの時があったから私も強くなったような気がします。
変わらず美馬っちを応援してくださって本当に感謝です。
残り少ない2016年シーズンを、思いっきり進んでいってもらいたいです!