どこへ行くにもリクシャーはふっかけ物乞いは付きまとい
観光地に行けば「どうも、ガイドです」と胡散臭いやつが来る。
朝のつきまといおじさんのせいで相当不機嫌な私は、怒り全開対応。
それでも政府公認だ!俺は他のやつらと違う!と食い下がった
ランガナータスワーミ寺院のガイドは仕方なく根負けして頼んだ。
なんたってこの寺院、2.5k㎡もあるので、迷子になったら敵わない。
リクシャーに靴を預けてしまったので、同じ場所に戻れないと困るのだ・・
観光地としてあまり有名ではないが、ミーナークシー寺院よりすごいのでは?
と思うほど、大きさといい、ゴープラムといい圧巻。
彫刻の質とかはミーナークシのが勝るのかもしれないけれど
ここも見事なもの。
ただし、灼熱の地面をはだしで歩く刑を受けなければならない。
インド人は面の皮も足の皮も厚いらしい。
平気な顔してるけど、私は常に小走りで日陰をさがす。
ガイドの説明はそんなに詳しくはなく、やたらとカメラで写真を撮りたがる。
(カメラのアングルはうまい。
インド人はだいたい下手なのにそれだけはすごい。)
最後に日本のものなんか持ってないの?記念にちょうだいよ。
約束の金額より多く渡して当然のようにおつりもくれず
日本人の友達がいると繰り返す。
一緒だ・・・他の人と一緒だよ・・君も。
「ほら、他の人と違って僕は紳士でしょ?」
「そうだねー、サンキューサンキュー」
もはや怒る気力もなくなった私はとぼとぼリクシャーに戻った。
ロックフォートまで送ってくれたおじいちゃんが手にチューしてきたが
もはや洗う気力もなかった。
女一人旅はやたらと握手を求められ
気持ち悪い人に限って手にチューをしてくるんです。ほんとに。