しばらくベッドでウトウトして居ると、看護婦(看護師と書くと、男性か女性かが解らないので、敢えて看護婦と書きます。)が、呼びに来た。
こっちは、尻を出して、肛門を見せなきゃならないと云うのに、何故か、ここの病院、看護婦全員が、美人揃いだ。
移動用ベッドに移され、エレベーターに乗り、手術室へ。
まず痛みを感じない様に麻酔を打ち、更に、ここの病院特有のものらしいが、背中に、鎮痛剤の管を、入れ込んで貰う。この時だけは、痛かったのだが、これをする事によって、手術中も、手術後も、痛みは、ほとんど感じなくて済むと云う。
まぁ、「ほんまかいな」と思いつつ、黙って従う。
この段階で、私は、俯く姿勢で、手術台の上に、寝かせられている。(良かった、上向きじゃ無くて・・)
私が、不安に感じない様に、看護婦が、丁寧に説明をしてくれ、「さぁ、では、手術を始めますが、心配いりませんからね、すぐに終わっちゃいますから、何か、痛いとか、とか有りましたら、何でも私に、言って下さいね、私は、三井さんの顔のそばに、ずっと居ますからね。」と、優しく、言ってくれる。
先生が、「じゃ、始めます。」と言って、私の、あそこに、広げる器機を入れて、いよいよ手術が始まりました。
局部麻酔なので、下半身は、痺れて居るが、会話は、しっかりと聞こえる。
う~ん、確かに、違和感は有るが、全く痛く無い。
メスを入れて、穴の部分を、切除して、居る、感じ。
「早く終われ、早く終われ」と、頭の中で、繰り返して居ると、少し眠気を、感じて来て、先生の声が
薄っすらと聞こえて来る。
「さぁ、もう、傷口を塗ったら、御終いですよ」と。
そして、アッと言う間に、看護婦の、「三井さん、終わりましたよ。」と云う声が、聞こえて来たのです。
子供の頃から、痔の手術は、痛いもの、怖いものと、聞いてきた私は、実は、かなり、ビビッて居たのですが、終わって、見れば、「えっ
もう終わったの
」と云う感じの、アッと、云う間の出来事でした。
病室へ、戻ると、看護婦から、「今日一日は、ベッドの上から、絶対に、動かないでくださいね。傷口が、開いちゃうと、大変ですからね。おしっこも、ここで、して頂きますので」と、尿瓶の説明を受ける。
そして、「最初は、麻酔のせいで、膀胱の働きが、鈍くなった居るから、大体の患者さんは、あそこに、細いチューブを、入れて、出して貰いますので、尿意を感じても、おしっこが、出なかったら、必ず、このボタンを押して、看護師を呼んで下さい。」とも、言われる。
「ゲッ、冗談じゃ無いよ、神様、どうか、スムーズに、おしっこが出ます様に・・・・・・」と、祈りながら、窓の外を見ると、横浜ランドマークタワーが、視界に。
後で、先生が回診に来た時に、「先生、腕が、良いんですね、全然、痛く無かったし、アッと云う間に、終わりましたよね。有り難うございました。」と、言うと、先生が、手術の、記録されて居る、カルテを、じっと、見て、「うん、え~と、三井さんの、手術は、6分ですね、かかったのは。」との、返事、
さすが、日本一とも、言われる、「松島病院」
が、この後、困った事に、・・・・・・・下腹部が、張ってきている のに、おしっこが出ない。
横向きになり、尿瓶を、当てて、なんとか、おしっこが、出る様に、努力を、するのですが、・・・・・
どうしても、出ない。
以前、他の病気で、入院した時に、麻酔が、覚めたら、知らないうちに、あそこに、排尿用の、管を、入れられて居て、抜く時に、もの凄く痛い思いをした事を思い出し、なんとか、自力で、出そうとするが、やっぱり出ない。
三太郎ピンチ
焦れば焦るほど、出ない。
消灯時間です。・・・・・・・・・・この続きは、後日に・・・・・・・・・・また・・・・・・・・・