調布市の小型プロペラ機、墜落事故について。 | 三井三太郎オフィシャルブログ「三太郎のここだけの話」Powered by Ameba

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26日、昼頃、東京・調布の住宅街に、小型プロペラ機が、墜落する事故が有りました。

すぐに私は、地図で、事故現場を確認しました。

何故かと云うと、調布飛行場の近くに、私の師匠の谷啓さんの自宅が、有り、ご家族が、住ん

で居るからでした。

自宅は、あのまま、左に旋回しながら、もう少し飛んで居たら、危ない場所でした。

墜落した場所は、あと少しで、中央高速道路が、有るところ。

せめて、あと、30秒飛べたら、野川の、河川敷も、有ったのだが、・・・・・・・いや、もしかしたら、

機長は、右には、味の素スタジアムが有り、正面には、中央高速が有るため、なんとか、狭い、

野川の河川敷しか無い!と、判断したが、その手前で落ちてしまったのかも知れない。

いずれにしても、民家に墜落して、炎上してしまったのは、最悪の事態で有る。

私も、職業柄、小型飛行機には、何回も、乗ったが、ハッキリ言って、非常に怖い乗り物です。

大型機に比べると、蚊トンボみたいなもので、横風を、受ければ、サァーっと、ジェットコース

ターの、急降下みたいになるし。

ましてや、単発のプロペラ機なんて、エンジンが、故障をしたら、御終いですからね。

それに、大型、小型に限らず、あんな物体が、空を飛ぶこと自体、危険、いつ落ちても不思議

では無いと、私は、思います。

なぜなら、機械と云うものは、どんなに、気をつけても、故障をする時には、故障をするものな

のですよ。

車の場合は、エンストしても、地上だから、止まってしまうだけですが、飛行機は、空を飛んで、

居るのですから、エンジンが、止まってしまえば、後は、堕ちるのが、当たり前。

エンジンが、複数ある場合は、1機故障しても、大丈夫な様に、なっては居るが、可能性として

は、2機とも、同時に、故障してしまう事だって有る訳ですよ。

以前、神津島から、プロペラ機で、調布飛行場まで、帰って来たことが、有りましたけど、海の

上を飛んで居ても、やはり、不安でしたね。

でも、私が、本当に、「これは、墜落して、死ぬかも知れない。」と、座席で、名刺の裏に、娘宛

ての遺書を書いたのは、台風取材で、奄美大島へ向かった時でした。

すでに台風が、接近して居たために、羽田から、直接行く便が無くて、鹿児島空港で、降りて、

小型機で、奄美大島へ向かったのですが、途中、気流が荒れて、ガクンガクン上下移動しなが

ら、飛ぶようになり、女性客は、「ワァー、キャー!」と、泣き出し、機内放送で「大変気流が荒れ

て、お客様には、ご迷惑を、おかけして、居ります。なんとか、奄美空港への、着陸を試みて、

どうしても、危険で有ると、判断した場合は、鹿児島空港へ、戻る予定で、御座います。誠に

ご迷惑を、おかけいたしますが、ご協力のほどを・・・・・・・・」なんて、アナウンスされた時には、

本当に、揺れが、半端無く酷かったので、生まれて初めて、飛行機の、座席で、遺書を、書きま

した。

あれ以来、私は、飛行機に乗る時には、もしかしたら、堕ちるかも知れない!と、覚悟をしてか

ら、乗る様に、なりました。

しかし、今回の調布の事故では、たまたま自宅に居て、飛行機事故に巻き込まれ、亡くなった、34歳の、女性

、この人は、気の毒ですよね。

しかも、この方、ここへ引っ越したのが、1週間前だったそうで、何てついて無いんでしょう

か。

引っ越すのが、10日遅かったら、助かって居たなんて、本当に、気の毒な話だ。


今日の各社の、ニュースによれば、事故機 は、

片道の、5倍の燃料を、積載していたり、定員6人のところ、5人で、乗って居たため、荷物が、重かった

りすると、離陸可能な重量、1955キロを、超えて居たために、重すぎて、スムーズに、離陸で

きなかった可能性が、有ると云う。 

更に、都への申請を、「慣熟飛行」としていたが、実は、調布飛行場では禁止されている、

「遊覧飛行」だった可能性が、高いそうです。

この飛行機を、管理して居る「日本エアロテック」の社長の知り合いが、フライトを希望し、機長

の、川村さんは、一度、都合が悪いと断ったが、社長から頼まれて、断り切れず、飛行する事

になったと、話す、関係者も居る。

どちらにしても、この会社、あまり儲かって居ないらしく、亡くなった方や、燃え堕ちた家などへ

の、補償問題も、心配されます。

大阪の、伊丹空港など、大型旅客機が、民家のすぐ上を、飛び、離着陸している場所で、今ま

で事故が、無いのは、奇跡的にも思える。