神田のやぶそば | 酒田dandyism

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今回は先日行ってきた“かんだ やぶそば”の話である。

神田に用があったので昼飯に“やぶそば”に立ち寄ることにした。噂には聞く老舗中の老舗ではあるが、数年前に火事にあい建て直したため建物自体は新しい。ビル群の中に平屋建ての建物・・・東京の地代を考えればビルを建ててその中で商売をすればテナント料も稼げるのにと下世話なことを考えながら店に入る。



店に入ると仲居さんのような感じのスタッフが「いらっしゃいませ~~~~~」と出迎えてくれた。語尾が妙に長い独特な掛け声である。
お昼の12時を少々回っているので店内はお客でいっぱいである。しかし待たされる訳ではなく席に案内される。店の中は真新しさの中にレトロを感じる。窓から見える緑が綺麗だ。

とりあえず何を注文してよいのか分からなかったのでスタッフの方にお勧めを聞いてみる。
すると冷たいものでしたら“もりそば”ですとのこと。しかし男性なら三口でなくなるので2枚は頼んで下さいとのことであった。こちらは天ざるを想像して入ったので天婦羅も食いたい。
天婦羅は芝海老のかき揚げがお勧めだという。もりそば2枚とかき揚げでオーダーを済ます。計算すると3千円近い昼飯だ。平日昼時のオフィス街だがサラリーマンが食べる金額ではないしネクタイ客もいない。


蕎麦はけして特別なものではない。自分の味覚のせいなのか、東京の味が自分に合わないのかは分からないが・・・蕎麦に関しては舌が肥えている山形県人が美味い!という味ではないと思われる。蕎麦の香りが全くしないのがこの店の売りなのか?
かき揚げは見た感じカニクリームコロッケのようである。半分に割ってみると芝海老がゴロゴロと出てきた。中華のお店で間違って芝海老の海老チリを頼むとほんの数匹しか入ってこなかった失敗を思い出しながら食べる。


数週間前に「マツコの知らない世界」で立ち食いそばの話をしていたが、今時の立ち食いそばはかなり美味くレベルが高いそうである。まあ、今回は老舗に立ち寄れたことに満足して店を出た。