秋の味覚を一杯 | 酒田dandyism

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「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われているが今年の夏はお盆を過ぎた時点で暑さが終わったような気がする。ここ庄内の酒田は県内天気予報を見ている限りではかなり涼しい日が続いていた。九月に入り半袖シャツに袖をとおすこともなくなってきた。

余談だがお彼岸に“おはぎ”と“ぼた餅”を食べるが、これは秋が“おはぎ”で春が“ぼた餅”である。春には牡丹の花が咲き秋には萩の花が咲くことからこの様に名称が分かれたと言われている。


それでは今日もエスタールの旬の美味い一杯を紹介をする。

刈屋梨のソルティードッグである。今は酒田市だが合併する前の旧八幡町に刈屋地区という土地がある。そこの和梨がとにかく甘くて美味い。関東の大きい梨と違い少々小ぶりだがとても瑞々しく酸味が少ない。“サクッ”というよりは“シャリッ”とした食感である。その梨を使った一杯である。塩が梨の風味を引き立たたせる。秋には是非ともおすすめしたい一杯だ。

毎年ルクセンブールのカウンターの上に梨がのると夏も終わりだと感じたものである。
そしてまだ暑い夏の終わりに秋を感じたものだ。

次は仲秋の名月を想わせる一杯

刈谷梨をボール状にしスパークリングワインに浸しながら味わう。
実に洒落が効いた一杯である。
甘い刈屋梨をスパークリングワインに浸ひたすと泡が立ち少々楽しい気分になる。見た目もいいがスパークリングワインのほろ苦い味が梨に絡んで美味い。


仲秋の名月に団子を供える風習も現代ではなかなか見れない風景になってきているが、昔から日本人が楽しんだ秋の夜を感じさせる一時であった。