先日、僕は、伊藤博文公の故郷であります、
周防国熊毛郡束荷村(現在の山口県光市束荷)へ行きました。
伊藤公は、天保12年9月2日、林家の長男として生まれました。
林家は四国伊予国、河野家の末裔であります。
僕は、長年、山口県に住んでいながら、
ここ、束荷に来たのは初めてでありました。
村に入りますと、早速、一軒の家が目に飛び込んできました。
蔵には、河野氏一族の、「折敷に三文字」の家紋があります。
「お~!こりゃあ僕の家と同じ家紋じゃあ!!」
もしかしたら、あのお宅は、林姓で、伊藤公の関係かもしれません。
するとどうでしょう。
やはりこのお宅は林姓で、伊藤公とは親戚関係になるそうです。
そして、ここ束荷には、林姓が80軒くらいあるということでした。
「お~!80軒もあるんですか!こりゃ~、すごいですねえ。」
そして、ここ束荷には、蔵のある大きな家が多く見られます。
「束荷っちゅう所は、日当たりが良うて、ええ所じゃのう。
結構、広いし、あまり高うはないが、山もあるしのう・・・。
光り輝く富の里とは、こういった所を言うんじゃのう・・・。
う~む、実にええのう・・・。こういう所に、住みたいのう・・・。
じゃが、初めて来たのに、何か懐かしい感じがするのう。
何かのう、この不思議な感じは・・・。」
僕はこの村が、すっかり気に入ってしまいました。
そして、この後、とても不思議な出来事があったのであります。
つづく