初めての入院のときは

看護師さんのききとりをうけたり

書類をたくさん書いたり(これは毎回だけど)

医事課に お金を預けたり(散髪をしてもらうときや

売店でなにか買う場合用)したあと

 

療育室のスタッフが雑談しつつ

しばらく 病院のまわりを一緒に歩いてくれました

 

そのくらい不安定な私でした

 

 

三男が入院中 

私は 壊した体をなおすべく 安静にしたり

家のなかをかたづけたり

今まで三男ゆえにつれていけなかったところへ 次男を

つれていったりしました

 

退院がちかづくと 不安も大きく

今後の生活について 外来に ききにいきました

 

 

「次男(当時の三男の他害のターゲット)といっしょに

食卓についていいのか」

 

「車にのるとき 次男も一緒でいいのか」

 

「一日をどうすごしたらいいのか」

 

一日のこまかいことも みんな書いていったので

20個以上の質問があったと思います

 

主治医も 療育の先生も 笑いながら

「普通でいいんだよ

なんにも特別なことをしなくていいんだよ」

と 言われましたが

 

退院後 帰りの車のなかでも ぴりぴりしたものを感じ

こわかったです

 

前にも書いた この本にでてくる 他害などがある利用者さん

 

 

 

 

 

退院後 また グループホームにもどってきたときの様子を

薄氷の上にいるみたい みたいな表現をされていましたが

 

わーかーるーー

 

って 思いました

 

とてもこわいんです

 

 

三男にとっても 刺激のない 病院から

刺激だらけの世界へ 戻ってくるのは

こころが ちかちかするような気分だったでしょう

 

 

こころに刺激がたまり 状態が悪くなった人が

刺激の少ない場に入院して

こころをリセット

いい状態にしてもらっているわけなのに

 

元の世界に戻る時

すんなり 戻れる人と

大きく揺れる人がいるようです

 

「次男くんが入院することになったら

次男くんは リセットあと 元の世界へすんなり戻れるタイプなのにな」

って 療育の先生に言われたことがあります

 

三男は ゆれるタイプです

 

それを どうにか 落ち着かせて

どうにか日常をおくり

それでまた刺激がたまったら 入院して リセットして

それを繰り返し

そのあと 行きつく場がどこなのか

 

それを繰り返しているあいだに

元通りの おだやかな三男に 戻ることを祈るしかないのか

 

 

入院中の三男の病室はみる機会はありません

 

病棟ができたとき 見学をしたのと

そのあとの スタッフとの会話からの想像ですが

 

三男の病室には なにもありません

 

カーテンすらありません

 

 

どこの精神科でもいえることですが

鍵だらけです

 

入院中は 面会にも 外出につれだすことも しませんでしたが

入所にきりかわり 外出につれだしていますが

 

外出届を持ってきてくれる職員さんも

2つの扉の鍵をあけて 鍵をしめて やってこられます

 

2つの扉のむこうに するガラスごしに

デイルームにいる 利用者さんの姿がみえます

 

長男の施設では

病室まで入れたし

他の入所者さん みなさんと接したことがありましたので

 

お仲間も顔を一人もしらないということが

なんだか 不思議でした

 

 

 

 

 

 

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