次男が小学校低学年のとき

学童保育は校外にあって

担任の先生は

「その道中は仕事をぬけて お母さんが見守りなさい」

と 言われました

 

でも 間に合わないときもあるし

(担任は そういうわりに

私が行くまで 次男を学校にいさせるわけでもなく

普通に帰していました

下校予定時刻に じーっと 校門で待っていたら

近所の人が 「1年生は 30分前に帰っていたよ」と

言われることもよくありました)

 

下校途中のお店のかたとも なかよくなっとこ! と 

あちこち 挨拶にいきました

(当時は店がいっぱいあったんですが

今はあまりないです)

 

そのなかの1軒が

友人のおばちゃんと おかあさんが やっているお店でした

 

そのことを知ったのは

登下校お世話になっていたときより

あとのこと

 

 

その後 その友人のお母さんとは なかよくなり

 

障害サークルの行事にも手伝いにきてくださったり

笹兵衛(魚や総菜関係の店)が大好きなお母さんだったので

であうと りんごとか私の手ににぎらせ

(会計がすんでいるやつですよ)

 

「うちの子は 一人っ子じゃけ

助けてくれる兄弟もないし

うちらが死んだあと 一人ぼっちになってもいけんし

なにかと 助けてやってね」

と 言われていました

 

いや 私より 7つも若い友人

 

助けられているのは こっちなんだが・・・

 

 

一度 電話がかかり

「うちから電話あったと 娘にいわんでよ

おこられるけえねえ

あのね 明日 笹兵衛の臨時の安売りよ」

と 言われたことがあり

大笑いでした

 

おもしろいかたでした

 

 

友人の息子くんと 三男のスクールバスの送迎場所が一緒で

友人が仕事の都合がつかないときは

お父さんがこられ

 

あずかってきた

料理自慢のお母さんの

おから コロッケ つけものなどを いただいていました

 

長男入院のつきそいで ばたばたしていたときは

ビーフシチューのさしいれをいただきました

 

 

おからは 絶品で

こえびが いれてあるときが 特においしいかったです

(大きなえびを 切っていれてあるときと

こえびの時があったんです)

 

 

友人は シングルで

身体障害の子(今は成人)を 育てるのは

大変だったと思います

 

抱っこして おふろにいれていても

限界がわかりにくいと 思うのです

 

きのうと 今日 何キロも違うわけではありません

 

ゆっくり成長していくわけで

赤ちゃんの時は数キロだった我が子

気づいたら 三十キロとか 抱っこしているわけです

 

今は 自宅での入浴はないにしても

トイレなど 大きく成長した我が子をささえないといけません

 

その友人をずっと ささえてきたご両親

 

 

まだまだお若いご両親だけど

しのびよる加齢の影響を 友人は心配していました

 

 

そのお母さまが

先日 元気に ビーフシチューをつくられたくらいなのに

その後 急死されたそうです

 

 

友人の許可なく ブログに書いているので

あとで しかられるかもしれないけど

でも どうしても 書きたかったんです

 

 

全てが終わってから 報告がありました

 

 

 

 

おかあさんらしい

 

娘に迷惑かけまいと

介護日数ゼロで逝かれました

 

だれだって

特に 我が子が 障害ある子をかかえていたらなおさら

自分の介護で迷惑かけたくない

って 思うでしょうが

 

それが うまくいかないのが 世の常

 

なのに お母さん

上手な逝き方で・・・・

 

でも おしい

 

友人が 一番仕事がいそがしいときじゃーー

 

痛恨のミスじゃーー

と 友人とラインで話しつつ

 

だけど お母さん わざとかも

とも 思いました

 

いつも 遅くまで仕事をしている娘のことを

心配されていました

 

「ほれ

かわりのいない仕事なんてないんだよ

忙しい時だって やすめやすめ」

と 言われているような気がします

 

 

お母さんは上手になくなったつもりでも

まわりに

覚悟の時間がなかったのも 

こまるよ

 

そんなことを 思っていたら

友人が

 

箪笥のなかから

新品のささきさんの本がでてきた

だれかにあげるつもりだったんだと思う

 

と ラインしてきたので

 

涙がぶわっとでました

 

 

そういえば お母さん

私の本をたくさん買って

あちこち 配ってくださっていたんでした

 

 

 

つらいつらい朝でした

 

気持ちをきりかえてもきりかえても

 

時々 ふわりと お母さんの顔がうかんできます

 

 

 

義両親が死んでしばらくのあいだ

 

道で 似たような後ろ姿をみつけたら

 

「ああ おとうさん」

とか

「わー おかあさん」

とか 思っていました

 

義理の親でこれだもの

 

まだ実親の死んでない私

 

気持ちを想像しては・・・・

 

おかあさんとの思い出をこころのなかで ひろげては

うるうる きているのでした

 

 

 

 

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