長男の葬儀のとき

「長男さんの好きな歌は?

それを流します」

と 葬儀場の人に言われ

 

 

わからない親 (なさけない)

 

 

学校や施設に訊く余裕もなく

施設で 演奏してもらった

「世界でひとつだけの花」にしてもらいました

(当時 よく 流れていた曲だったし)

 

 

その話を人にしつつ

ついでに

 

「私のときは 『YELL』にしよう」(当時の考え)

と言うと

 

少し真面目な障害ママが

「私の葬儀は そんな曲なんかいらない

とにかくお金をかけずに

子どもにお金を残したい」

と 言いました

 

 

そりゃそうよー

 

っていうか 私 死んだあとのことはどうでもよく

なんなら 生ごみの日に だしてくれてもいい

と ブラックなことを言うと

それはそれで

「そんなこと うっかり口にしたら

真面目な次男くんが

それが母の願いだと思い込んで実現したらいけないから

やーめーてー」

と 言われたことあります

 

自分の葬儀のこと 言ってみたのは

ただの遊び

 

 

もっと真面目な障害ママは

「私は余命がわかる病気で死にたい

この子を残して 突然死ぬわけにはいかない」

って 言っていて

 

そりゃ 私だって 余命がわかる病気になったときは

悲しんだりショックうけたりする時間もおしく

息子のために はしりまわるだろうけど

 

わざわざ余命がわかる病気に立候補するほどではない

 

 

障害ママって

そんなに 真面目に

全力で 責任かかえて 生きなきゃいけないんだろうか

 

 

 

 

ちなみに

 

「お父さんは 『カントリーロード』で

お母さんは 『川の流れのように』あたりが好みでしょ?」

ってジジババにいうと

 

「曲を流すのも ただじゃないでしょうに

葬式にお金はかけたくないわ」

 

生きている間に使うのがええようです

 

 

 

あ ちなみに

 

三男は 「恋するフォーチュンクッキー」です

 

曲の流れる絵本

この曲が入っているのばかり買って

耳にあてて よく とんでいました

 

まだ生きている我が子の葬式のこと

語っただけで 怒られることがあります

 

 

 

私がね

ぼけずに 健康に問題なく 長生きして

 

息子たちが平均寿命以上 幸せに生き

老衰でなくなる日より 私は1時間でも長く生きて

(そりゃ 日本一の長寿を目指さないといけなくなるんじゃないか?)

 

そばで フォーチュンクッキーを歌ってやったり

 

「大丈夫 大丈夫」 

と声をかけながら見送れたら

と 思うことがあるけれど・・・

 

それじゃー 息子が受取人の私の生命保険の行方は?

 

と 頭のなかは

真面目なことと どうでもいいこと 行ったり来たりなのでした

 

 

 

 

 

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