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さんすけのつぶやき

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車で20分位行った里山に、約850歳という大きな栃の木がある。 



青森県内で一番大きい木だそうだ。この迫力を表したいと、色んな角度から写真を撮ってみるのだが、平面的でなかなか表せない。木の中に車10台軽く隠れそうな位大きい。

ここは里山にあるので、道の雪が溶け安心して車で行ける様になってから様子を見に来てる。
芽はわりと大きくてネバネバしていた。この大木に一斉に花が咲いた時は圧巻である。


でも正直、見た目と違ってあまりいい香りではなかった。

今年は物凄く暑くて農作物も被害を被っているというニュースをよく聞いた。それでもこの木は、そんなのへっちゃらというように、沢山の実をつけた。


今年も木から落ちた実を拾わせてもらっている。

ところが、まだ木に付いている実を、手が届く所全部折って持っていった人がいるのに気がついた。なんて事するのか。痛ましかった。
850年もこうして沢山の実をつけて生きてるのは奇跡で、この地域の方々が大事に守ってきたから今こうして見れる訳であって。
絶対止めて欲しい。

先日実を拾いに来てたら、巨木が豊富なこの町でやってる巨木ツアーのバスが停まり、20人程ぞろぞろ降りてきた。
やっぱり、

「それを拾ってどうするの?」

と、代わりばんこに聞いてくる。需要があると言えば、木を折ってでも取る人があるかもと警戒し、嘘をついた。

「とち餅作ります。アク抜きが大変で手がかかります。」

と。どうやって作るのと突っ込んでくる人もいて大変。とち餅の作り方の動画はとてつもなく手間がかかる。とても作れるものではない。

「買って食べた方がいいですよ。」

それしか言えなかった。

おとといも実を拾いに来てたら、70代位の老夫婦の車が道端に停まった。運転してる旦那さんが窓から声をかけてきた。

「それ拾って何するんで〜。」

お決りとなった返事をする。そして、
「焼酎につけて、ぶ……」
と言おうとしたら、

「おーっ、ぶぢぢな~。昔ぁー、ぶぢぢさ塗ったもんだぁー。」

と、私が言おうとしたことを即理解してくれた。「ぶぢぢ」って分かるの?

「わがるわがる。」

と大笑い。
昨年、栃の実と野ぶどうとほうずきと焼酎を半年瓶に入れて、ぶぢぢに効く薬を作ってみた。打撲の痛みも取れるらしい。その話をして盛り上がってしまった。手に入りにくいほうずきを持ってきてくれると言う。どこの誰かも知らないのに。

「これから婆さんと栗拾いにいぐ。」

そう言って去っていった。昨年会った老夫婦もだけど、車があれば、天気のいい日はドライブしようと二人で出掛けるんだろうな。微笑ましいです。

ぶぢぢとは、青タンの事。昨年この場所で会った人が、青いのが消えて凄く効き目があったと経験談をしてくれた。
でも、作ってみたけどまだ一回も塗っていない。匂いがねー。



栃の実を拾う所がもう一箇所ある。

そこは小さい神社だが、小さい川が山から処々小さい滝のようになって流れ、透明度が半端ない。そして神社までの道の両脇に大きくてまっ直ぐな木が連立している。ここは陽が当たった事がないようで、スポンジみたいな苔が水が豊富な事もあり、絨毯のように地面を覆っている。夏でも空気がひんやりして、癒やされる場所。

その絨毯の様な地面に栃の実が落ちていた。それを拾っていたら、そこを管理している人が遠くからこちらを見ている。腰を曲げて挨拶したら向こうも挨拶してくれた。

数日後、栃の実あるかなと思って行ったら、絨毯のような地面が綺麗だった。他に拾った人がいたんだなと思って木の周りをうろついていたら、?。
殻が剥かれた栃の実が、どっさりと木の根元に盛り上がっていた。

???。

もしや、もしや。

ここで自分に都合のいい様に解釈してしまった。
管理人が自分の為に集めてくれた?必要ならここに置いていく筈はない。ここは年中湿ってるので、ほっといたら腐ってしまう。このご厚意は受け取らないと。
そう思い、大きいレジ袋いっぱいの栃の実を頂いてしまった。後日会ったら聞いてみて、間違ってたらお返ししよう。
そういえば、昨年もこんなふうに一箇所に集めてくれた人がいた。
そう思い、勝手に嬉しい気持ちになって沢山の実を頂いてきた。

栃の実を拾うだけなのに、人とのエピソードもオマケで付いてきた、そんな話しです。

因みに、栃の木って、あの有名な本のモチモチの木だったんだな。初めて知った。


5歳の子は分かるけど、このおじいさん、64歳だそうで。えー、同年齢?。えー(・_・;)。
変なショックを受けました………。

誰も拾わない栃の実、飢饉の時は助かったそうです。栗みたいに食べやすかったらな~と思ったりします。



なんてね。