97歳
要介護1
の姑さんと暮らす、知人の家に遊びに行ってきた。
姑さんは、要介護1なので、施設に入所する事は出来ないらしい。デイ・ケアサービスを受けている。

認知症度は進んでいて、同じ話を繰り返すのだが。
トイレは、手すりにつかまりながらひとりで行ける。
トイレが終わればちゃんと手を洗い、綺麗に身だしなみを整える。
そして、トイレの帰りに箒を持って、廊下を掃除していた。
綺麗好きな方なんだろうな。
でも、認知症があるからか、表情が昔に比べて乏しくなっている。
耳の聞こえも大分悪くなっているのもあって、知人と自分が話していても、話しに入ってこれない。
テレビを見ていても、あまり聞こえないようで、それほど楽しんでいるようには見えない。
耳元で短い言葉をかけた時、聞こえさえすれば、ちゃんと反応していた。
知人の家のテレビは、YouTubeが見れるというので、もしかしたら昔の歌を聴いたら、反応するかなと思いついた。
若い頃、『岸壁の母』を口づさんでいたと知人が言うので、二葉百合子さんを聞かせてみた。?、反応が薄い。
「髪が白い人だなー。」
としか言わなくて、無表情で見ていた。?。
ちょっとして、知人が姑さんの耳元で、テレビと同時に歌うと、一緒に歌い始めた。
「あぁー、そうか!聞こえなかったんだ。」
とやっと気がついた。その後は最後まで口づさんでいた。とても楽しそうなお顔になって。
「歌詞、覚えているんだ。凄い!」
と感動してしまった。
その次は、春日八郎さんの『お富さん』を、知人と一緒に口づさんでいた。更に笑顔になった。これも歌詞をちゃんと歌えた。
最後に、水前寺清子さんの『365歩のマーチ』。
歌ってる姑さんの表情が、みるみるうちにもっと笑顔になってきた。
自分も気分が乗ってきて、「ワンツー、ワンツー♪」のところで、腕を振って足を上げて、手を椅子にぶつけて、「いででで😫」と言ったら、大笑いしていた。
この人のこんな豊かな表情、久し振りに見た気がする。
昔覚えた歌は、認知症になっても歌えるんだなー。そして歌うことによって、段々明るい表情になってたのには。少なくても、楽しい時間を過ごしてると思ったかな。
感動なのかなんなのか、なんか泣けてきた。
夕方近くになったので、そろそろおいとました。
「帰りますね。」
とお声かけしたら、
「遅くなれば、旦那さんに追い出されるべ。」
と、心配されてしまった。
その夜、知人からの電話で、姑さんが、
「遅くなって追い出されたなら、(姑さんの)家に来ればいい。」
と案じていたと教えてくれた。若い頃の自分の経験から、本気で心配してくれたらしい。
この姑さんは、とても穏やかで優しく、息子より嫁の味方になって、良い関係を築いてきた。
だから、大変なのに知人は「全然邪魔でない」と世話している。
羨ましい。
それにしても、歌の力は凄い。
聞くだけより、一緒に歌うのがもっといい。
若くても、昔の歌を知ってれば、高齢者と共に楽しめるし。
【365歩のマーチ】お勧め。
腕を振って足を上げて、直良い。
盛り上がりそうです。
なんてね。