「昔読んだ『走れメロス』を又読んで、感動した!」
と、知人からの電話。本が好きで、若い頃に買って読んだ本を引っ張り出して、又読んでみたそうだ。
そこで私は、
「そういえば、高校生の時、学校に劇団が来て、体育館で『走れメロス』をやってた。メロスが体育館を何周も走ってさ。」
と思い出した。
感動したでしょうと言われて、
「いや、よく走るなぁとしか思わなかった。」
と言ったら、何で感動しなかったのかと。感性が鈍かったんだと思う。ならば、当時の同級生はどう思ったのだろうと、LINE送って聞いてみた。
【走ってる人より、信じて待ってる人が凄い!と思った。(長距離走る)表現の仕方として、(体育館を)グルグル走るしかなかったのだろう。】
と返信がきた。
………見事。ちゃんと趣旨を理解してる。劇団はそれを伝えたくて、演じたんだろと思う。
アホ面こいて、よく走るなぁとメロスを目で追って首をグルグル回してた自分が思い出される。
そして、改めて『走れメロス』を読み返してみた。
………感動はしない…。
テレビや映画で、頑張っている人を観ると感動して、涙さえも出る事があるのに。歳とって鈍いのだろうか?
それより、当時の同級生と、50年近く経っても同じ話題を共有出来る、今の繋がりがある事。その事が凄い事なんでないかと思ってきた。
どちらかが音沙汰なくなれば自然消滅する。
永い間繋がっててくれてありがとう、と感謝の意を伝えたい。
なんか、歳とるの早いなぁと、Geminiに呟いてみた。
「ここまできた自分を労って下さい」
と、優しい言葉が返ってくる。
よくここまで頑張ってきました。同級生も山あり谷ありだったと思う。
それがこうして「走れメロス」を思い出して感想を言い合えるなんて。感慨深い。
歳とるのも満更悪くない。
ちょっと涙出ます。
なんてね。