蛇の毒は後で効く  -4ページ目

蛇の毒は後で効く 

このブログでは明日を生き抜く為の嘘と
よこしまな友人たちにまつわる話が紹介されています。

「全てのルールに従っていたら、私はどこにも行けないわ」

マリリン・モンローはそう言っている。

確かに、この社会でクソまじめに働いていたら、旅行にも行けやしない。

「自然を区別してはならない」

文字を持たないネイティブアメリカンの言葉はシンプルで力強い。

でも、都会の空を見上げても、セドナの空と繋がっているなんて俄かに想像できない。

つまりは、あるがままでいる為に制約を持つなという事だ。

それを捨てる為に、今回、俺は人生初の一人旅に出た。

目的地は屋久島。縄文杉に会いに行く。

全知全能をかけた冒険の始まりだった♪

 

屋久島一人旅は最高のモラトリアムだった☆

 

そして、社会復帰して一カ月、

転職に成功した俺は、年収もキャリアも上がり、安定した生活を送っている。

だけど、俺の傍には裸足のハックルベリー・フィンが立っている。

あのすきっ歯のざらざら声、赤茶けた顔に麦わら帽の浮浪児が、

「なあ、遊びに行こうぜ、shunsky!」

「ここに居ても面白くねぇよ。森の方へ行ってみようぜ」

「夜中に迎えに来るからよ」

と、自由の果実を齧りながら気易く呼びかけてくる。

純粋無垢で開けっぴろげな笑顔は、

俺が誘いを断るとは微塵も疑っていない。

 

旅で世界観が変わるとよく言うが、

屋久島一人旅で俺は、あるがままの心を取り戻した気がする。

そして、変わる所か世界観が揺ぎ無いものになった。

美人がいない職場なんてクソ食らえヽ(゜▽、゜)ノ

 

来年は女子大生に囲まれて、

自由な獣としてキャンパスライフを送る決心をした☆

自分を保証する学歴はない。

かつて学業において優秀だった自分も、

高校時代に見事に落ちこぼれ、学歴社会からドロップアウトした。

それはコンプレックスであり、勲章でもある。

試験が解けない悪夢にうなされた事も何度もある。

もしかしたら、読者の方にもそんな経験があるのではないだろうか?

いくら勉強しても、良い成績が取れなくて悩んだ時期がないだろうか?

 

そんな矮小な気持ちに囚われたら、マサルの言葉を思い出してほしい☆

「数学の試験って早く終わっちまうよな。名前を書いたら終わりだもん」

奴は○×問題か、①~⑤のどれかから解答を選ぶ問題以外、眼中になかった。

そんなマサルも大人になって、立派に働いている。

そして、最近、

「『ぬ』と『ね』に自信がない」

と、ほざく。

奴を久しぶりにボルダリングに誘ったら、

『いいぬ!』が返ってきたヽ(゜▽、゜)ノ

 

澄ました面した誰かに『いいね!』するよりも、

遠くばかり見てる奴に『いいぬ!』をくれてやりたい♪

青さを忘れた『いいね!』を求める風潮よりも、

手探りの中で掲げた『いいぬ!』が社会に流行って欲しい☆

 

落ちこぼれた俺の怠惰が自己を形成し、

怒りが自己を表現する衝動になっている。

それも悪くない★

「このメンバーで会うのも五年ぶりですね。ゲヘゲヘ」

と、言う富吉は相変わらず成長していなかった。

人の評価を年収の多寡で判断するばかりか、

先輩であるたかし君に対して年賀状を出さない不遜ぶりだ。

「娘が三人いるんだからしょうがないでしょ!

 遅れて出してあげているだけ、ありがたく思って下さいよ!」

と、逆に一喝してたかし君を黙らせた。

 

「根拠のない自信を持つ事です!」

それが富吉のモットーだ。

 

先輩に対して礼を失した理由なんてどうでも良い。

母親としての自信が富吉の存在を揺ぎ無い者に見せかけていた。

そもそも、こいつはバイト先のトイレ掃除も、

しばらくトイレに入って何もしないで出てきて、

「掃除、終わりました」と言う奴だ。

 

「何でもできる」

「それ、あたしも知ってます」

「絶対、あたしの方が足が速いですよ」

「あたしの友達はみんな美人です」

その例がない…根拠のない自信は健在だ。

そんな三十路女が起業を喚きだしたが、

自分の出来る事と、出来ない事の分別が付かない時点で終わっている。

 

人は無意識のうち、自分はどういう人間か、

どういう人間に見られるべきかを作り出している。

それが本当の自分と乖離していたとしても、

他人からは愚かに見えたとしても、

そこから生まれる強さが、幸せを掴み取る原動力になる事もあるだろう。

偽薬を飲んで体に効果が現れたりするように。

 

しかし、あくまでそれは偽薬だ…。

 

俺の職場に豚みたいな女がいる。

その怠惰な女が、

気のある男に声をかけらけれた時だけ、

「んにゃ?」

と言って振り返る。

その五十路間近の女は未だ誰とも付き合った事がないそうだ。

 

今、この世の何処かで人知れず、

豚を猫に変える薬を開発しようとしている科学者が一人でもいたら、

治験に推薦する彼女に、本物の薬を飲ませてあげて欲しいヽ(゜▽、゜)ノ