少なからず人は、己の人生の狂信者だ。
価値や意味があると信じて、輝く時を夢見ている。
しかし、
その願望は虚しく消えて、二度とその時が訪れないと気づいた時、
あの熱狂的な想いは、何処に行き場を求めて、形を変えるのだろうか?
理性と叡智よ、今こそ答えてくれ!
「どうして俺は、車を持っているのにモテないんだろう?」
しょげたおっさんと化したマサルが呟く。
無論、戯言ではない。
奴の頭の中では、「車を持っている=モテる」が成立している。
「こわもてがタイプ」と言っていた女に、
マサルを紹介しようとしたら、
「おっさんだから会っても無駄」とにべもなく断られた。
奴が二十代に掲げた方程式は、科学雑誌に載る前に崩れていた。
そんなマサルは、
年末恒例の麻雀で、当たり牌を見逃して、
自身でツモったのにも関わらず、
チョンボ扱いされていた…。
モブ扱いのマサルを見て、
自分もいつの間にか舞台から下りていた事に気づいた。
世界の不幸、不条理を我が身の事のように受け止めない限り、
人は、己が人生の主人公に立ち返る事は出来ない。
我執を削り落として悲劇と対峙する時が来た。
世界には己が人生を信じる事すら出来ない人がいる。
「かものはしプロジェクト」に参加してほしい。
知れば、
マサルの代わりに寄付をしたくなるはずだ☆
