「明日も仕事だから早く寝よう!」
「好きな言葉は『晴耕雨読』です♪」
「覚えてやがれ!このヤロー!」
日々の生活の中で、
いつの間にか俺は、
負け犬の台詞が似合うようになっていた…。
眠らない身体を!
信じて疑わない友情を!
世界に立ち向かうのは俺達だと思っていた15才。
顧みる事のない、
今を生きる熱情があった。
当時を偲ばせる年賀状を見ながら、
俺は熱情の一片でもそこから見出そうとしていた。
無謀な奴等の若気の至りが間違いなくそこにある。
「おい!すげーよ!シュンスキーちゃん。
マイケル・ジャクソンから年賀状が来てるよ!」
従妹を驚愕させたのは、
MJの名を語るU1からのものだった。
翌年、U1の年賀状には家族写真が写っていたが、
U1がお母さんのおっぱいを揉んでいる狂気沙汰のものだった…。
やっちゃんは干支でも何でもない、
ハードボイルドな男の漫画のキャラクターを描いて寄越したが、
絵が稚拙である上に、
チャックからあそこが出ていた。
姉からその年賀状を受け取った俺を辱める恐るべきものだった。
意外とたかしくんの年賀状はまともだった。
ところが、良く見ると、
差出人の名前がたかしくんの弟の名前になっている。
字が書けない時点で、
マサルは年賀状を出す事に挫折した…。
「年賀状も単なる悪ふざけ。つまらなくなったら終わりだ」
ルールを破る悪鬼の如く笑う少年の頃の奴等に、
そう言われている気がする。
敗者たるが故に面白くあれ!
話は別だか、久しぶり良い本を読んだ☆
窪美澄著 「ふがいない僕は空を見た」
この秋に一読を勧める、哀愁に負けない力強い一冊だ。