蒸し暑い梅雨の時期でも、この花とその上を流れる風は、爽やかな心持にしてくれます。 水生植物です。

 最近ではビオトープなどでもよく栽培されています。

 

 

 「ポンテデリア」です。  

 一応、和名としては「ナガバミズアオイ」というようです。 漢字では「長葉水葵」です。他にも「アメリカミズアオイ」というのもありました。

 ミズアオイ科、ポンテデリア属の多年草です。

 

 

 日本で見られるのは栽培です。

 原種の故郷はアメリカ合衆国からメキシコや南米にかけてのようです。

 水生植物なので沼、湖沼、泥の中も大好きです。

 

 

 まず目立つのは葉っぱです。柄のない葉は線形の細葉、柄のある葉は披針形や心形で6~22cmくらいです。水の上に出ているのは柄のある葉です。

托葉も大きくなっています。

 

 

 花茎はまっすくに立って、80~120cmにもなります。とにかく上に上にと伸びて、虫たちに強烈アピールなのでしょう。

 穂状花序に数百にもなる小さな花をつけます。

 この一つは花は一日花だそうです。

 

 

 

 花色は心優しさを与えてくれる藤色です。 稀に白花も出るそうです。

 この花の形、ちょっとシソ科やキキョウ科の花みたいです・・。

 

 

 

 図鑑では、花の雄しべも上部と下部にある雄しべでは違うとか、ちよっと複雑そうです。その雄しべは6つあって、上の雄しべは下のおしべよりも短いらしい・・・。

また、花糸は紫色で腺毛があるそうです。

 

 

 雌しべは1つですが花柱は3つに分れます。

 

 

 日本とアジアの在来の「ミズアオイ」は1年草ですが、あまり見られません。

 このミズアオイの仲間、世界に6種しかいないというので、属としても貴重です。