8月の中旬から咲き出していました。

 この花のデザインもなかなか見栄えというか、優れものでしょう。

 

 

 「カリガネソウ」です。 「雁草」とか「雁金草」と書きます。

 シソ科、カリガネソウ属の多年草です。

 別名は「ホカケグサ(帆掛草)」です。

 

 

 花のデザインの多様さ、形の不思議さ・・いろいろと妄想させてくれますが、これもその一つ。

 

 この花も最初に見た時にもそうとう「感動」しました。

 なんでこんなアクロバティックなカタチになったのか・・とっても不思議です。色もいいけど・・。

 

 

 在来種です。

 故郷は東アジアで日本、中国、朝鮮です。

 日本では北海道~九州の山地に暮らしています。

 

 

 草丈は60~100cmくらいです。

 茎はシソ科らしく四角形で細く、上の方でよく分枝して、風にあおられるとこんがらがって・・なんだかわかんなくなります。

 

 

 でも、最近はこの匂い、いや臭いが気になって・・。

 なんでこの臭いを出しているのか、なんとか本人達に聞きたいのですが・・。

 

 

 葉っぱは対生について、形は広卵形~長楕円で疎らに毛があります。

 

 

 先が尖り、基部はクサビ形や丸い感じです。鋸歯があります。

 

 

 

 

 独特の色と模様、花の形、この形が雁に似ている・・から?

 帆掛けもぴったりの感じですが、渡り鳥の雁が飛ぶ姿を「家紋」にしたものに「結び雁金」紋があり、これに例えたとか・・。 なんとなくうなづいてしまいそうです。

 

 

 

 花の時期が合えば、目線の所で咲いてくれるのでしっかり観察できます。

 

 

 花は葉腋から集散花序という付け方です。

 

 

 

 ツボミの時も球状の青紫色で綺麗な感じです。

 

 

 

 花は葉腋から集散花序を出して、花びらを5枚で、上に2枚、下に3枚で、下の左右が大きくて、中央の花びらが舌状で長く、そして斑紋が入ります。

 

 

 この下の伸びる舌状の花びらに模様が入ります。 この模様も花ごとに全部違うんでしょうね‥多分ですけど、指紋みたいなものでしょう。そして虫への案内サイン。

 

 

 雄しべ、雌しべが長く自己主張して目立ちます。

 雄しべは4つ、下向きに大きく曲がります。4つの雄しべですが、2本はやや長く、2本は短くなっています。 長短はあまり差のないのもけっこうあります。

 

 

 雄しべと雌しべが花の上に伸びて伸びて、花の前に回って垂れています。

 雌しべは1つで、雌しべも大きくカープします。

 この作りはもちろん長年の生き残りの知恵、ご先祖様の教えを守り、そして計算に基づく設計です。

 

 

 ハチやハナバチが左右の花びらに脚をかけて止まります。その重さで花序が垂れ下がり、この時に雄しべの花粉、雌しべの柱頭が虫の背中に触れるようになっているのだそうです。

 相当難しい方程式みたい。

 

 

 出来る果実は蒴果で熟すと4分果です。

 

 

 仲良くなってもこの形の不思議さにはいつも感心してしまいます。

 秋の野の花としてぴったりです。

 そして「玉に瑕」・・なんとも言えない「臭い」です。

 この臭い、どうやら「鹿が嫌う」臭いらしいのです。