「むかし むかしあるところに・・で始まりそうな・・」

 そして民話や昔話に登場しそうな名前です。

 

 

 とっても気になっていた花ですし、昨今ではなかなか大きな声では言えないことかも・・です。

 「ママコノシリヌグイ」です。 漢字では「継子の尻拭い」です。

 タデ科、イヌタデ属の1年草です。

 

 

 この名前、オオイヌノフグリやジゴクノカマノフタにも負けない傑作です。

 別名に「トゲソバ(刺蕎麦)」がありますが、ママコノシリヌグイを知ったら、こんな名前は使えません・・。

 

 

 この花に白花もあるそうで、これを「シロバナトゲソバ」というようです。

 また、特徴のトゲのないのがあり、「トゲナシママコノシリヌグイ」というそうですが、トゲの量は個体差みたいなもので変異が大きいそうです。

 第一、トゲがなかったら「尻ぬぐい」しません・・。

 

 

 故郷は日本全国、朝鮮半島、台湾、中国、ロシアなど主に東アジアです。

 日本では「継子の尻」ですが、お隣の韓国では「嫁の尻拭き草」というそうです。

 日本も韓国もスゴイ。

 

 

 枝はツル性で他の草木などに寄りかかりながら伸びて、よく分岐します。

 そして林縁などではしばしば藪状になります。

 蔓の長さは1~2mくらい。

 茎には赤みを帯びた部分もあり、そして四つの稜があります。 この稜に沿って逆向きの鋭いトゲが並んでいます。

 

 

 葉っぱは「イシミカワ」に似た三角形で先が尖ります。

 互生してついて、茎を托葉が囲んでいます。

 葉柄にもトゲがあり、また葉の両面に毛があり、下面の葉脈に沿ってもトゲ、葉の縁にもトゲ・・まさにトゲで武装しています。

 

 

 花はミゾソバによく似ています。葉とトゲを見ないと区別できません。

 この花、花弁はなくて、花びらに見えるのは「萼片」です。萼片は深く5裂していて、基部が白く、先はピンクです。

 花のつく柄は枝分かれし、短い腺毛があります。

 また苞は狭卵形、縁毛があります。

 

 

 雄しべは4つずつ2輪になって、8本あります。

 雌しべの花柱は下で合着していますが、中ほどから先は3つ分かれます。

 

 

 出来る果実は痩果です。 

 瘦果は黒っぽく光沢もないのでイシミカワとは全然違います。