山道にこの花があると、みんな同じに見えてしまいます。
セリ科のこの特長ある・・丸くなった小さな花たち・・・
この花の仲間も大きいのから小さいのまでたくさんあります。
なので、ひとつひとつ区別して理解できるレベルではありません。
でも、アイドルたちの集団と同じでみんな同じに見えちゃいます。
みんな個性的なのですけどね・・
「イブキブウホウ」です。 漢字では「伊吹防風」と書きます。
このボウフウ、当然、「暴風?」って思います。
セリ科、イブキボウホウ属の多年草です。
別名が「タンナボウフウ」です。
こんな岩の隙間でもしっかり咲いてます。本州の近畿~北海道の山地、山岳草原などで暮らしています。
仲間も各地にいて、海岸近くには「ハマイブキボウフウ」というのが、高山帯の北アルプスには「タカネイブキボウフウ」がいるそうです。
さらに、タカネイブキボウフウの中でも子房や果実に長い毛のあるのを「ケタカネイブキボウフウ」といい、南アルプス、八ヶ岳、谷川岳などにいます。
まぁ、いずれにしてもみんな「イブキ」が付きます。イブキはブランドです。
花より気になっちゃうのが「ボウフウ」です。
この根から生薬が作られて、この薬が「風邪薬」だそうです。つまり、風邪を防ぐので「ボウフウ」でした。ボウフウそのものは中国の植物です、そして伊吹山で最初に発見されてので付きました。
このイブキボウフウ属は世界には15種あるそうですが、日本にはこの1種だけです。
茎は直立して30~100cmくらいになりますが、今回は咲き始めが多く、60cmくらいが多かったです。茎はやや四角ばった漢字で毛も多くでています。
葉っぱは2~3回の奇数羽状複葉です。小葉はさらに細かく切れ込み複雑です。
花は茎の先に分枝したところに複散形花序という付きかたですが、セリ科の花らしい花です。この花が咲き始めかだけか?はわかりませんが、半球形のような感じです。
白い小さな花を密集させて、花びらは5つ、花の下に総苞片があり、小総苞片も線形で5~6つあります。
雄しべは5つあり、小さい小さい葯も白です。
短い夏ですから、花のあとにすぐに果実になっているのがありました。
出来る果実は楕円形の分果です。