山野草や高山植物が続いているので、ちょっと気分転換して・・
ご近所でもいろいろな花が咲き揃っていますが、その中でお気に入りをひとつ。
この花の仲間は高原や亜高山帯にも暮らしているのがあります。
多分今年もこれから会えると楽しみですが・・・
さて、今回のは・・
「コバギボウシ」です。 小葉擬宝珠と書きます。
キジカクシ科、ギボウシ属の多年草です。
どちらかと言うと、このコバノギボウシよりも、一回り葉っぱも花も大きいオオバギボウシの方が多く見られますが・・。
生まれや育ちは日本全国、特に本州~九州の日当たりの良い草原や湿原です。
つまり何を隠そう・・隠しません・・日本固有種です。
まぁ、花も葉っぱもお馴染みなのですが・・
葉っぱは根から出ていて長い楕円形~披針形です。葉柄があって葉先は尖ります。
葉の基部は翼のような感じ。
葉脈がくっきり、脈が凹んでいます。
名前の「ギボウシ」ですが、橋にあるアレですね。
擬宝珠とはコレです。
本来は「ギボシ」とか「ギボウシュ」です。
これが訛っても「ギボウシ」になったようです。
ツボミがこの擬宝珠に似ているから付いた名前とされます。
似ているかどうかは本人の意思ではありません。
花の形はもうお馴染みです。ロート型というのでしょうか。
細くて長い筒になっていて、先が大きく開くように裂けて、6枚の花びらのようになっています。
この花のチャームポイントはこのスジ模様でしょう。
色の濃淡は変異が大きいようで、濃い紫から薄いものまでありますし、筒部にもスジがあります。
特にポイントとして花の内側には濃い紫色のスジがあります。
花びらは6つ、雄しべは6つ、雌しべは1つです。
この花全体のデザインとこの雄しべや雌しべの長さ、曲がり具合も、長い長い時を経て出来たものでしょう。
出来る果実は蒴果です。
近所に植えられているのは園芸品種なので、果実が出来ないものも多いようです。