このトラノオと名のつく花はたくさんありますが、一番ポピュラーで人気もあるのはこれでしょうか。

 

 

 里の水辺、沼地、池、ビオトープなどで見られますが、里では花の時期が終わり、これからは高原です。

 

 

 結局、この名がついたのは「虎の威を借りる狐」からでしょうか?

 トラノオと名のつく中でポピュラーで尾っぽらしいのがコレでしょう。 

 

 

 「オカトラノオ」です。 漢字は「丘虎ノ尾」です。

 サクラソウ科、オカトラノオ属の多年草です。

 

 

 東アジアで暮らしています。日本では北海道〜九州です。また、朝鮮半島、中国、台湾でも暮らしています。

 

 

 草丈は50~100cmくらい。地下に細長い地下茎がたくさんあって、これによって増えるそうです。

 葉っぱは互生して付き、葉柄があり、長楕円形で全縁です。葉先は尖ります。

 

 

 花は萼は5裂し(稀に6~9裂するのもあるそうです)花冠は5つに分かれ、雄しべ5、雌しべが1つです。花柄・萼・雄しべの花糸にも毛があります。

 

 

 トラノオとはよい名前、虎の尾に見せて、天敵から守っている?と思いたいですけど・・日本にはトラがいない・・。でも、大昔、大陸と陸続の時に身に付けたのかも。

 

 

   これはやや肥満気味かも・・。

 でも、オカトラノオの尾は垂れ気味です。でも図鑑には花の時期が終ると、この花序は立ち上がるそうです。

 

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 果実は蒴果で、中国では利尿剤としての「薬」、植物油原料、家畜の餌・などにも利用しているそうです。

 

 

 良く似た仲間で湿地に生きているのが「ヌマトラノオ」です。このヌマトラノオは花が垂れなくて元気に立っています。

 きれいな花びらで5つ、雄しべも5つ、雌しべは1つです。

 

 

 また「ノジトラノオ」というのもあり、葉が細く、茎に長い毛が生えています。

さらに、オカトラノオとヌマトラノオの交雑種で「イヌヌマトラノオ」というのもあります。

 さらにさらに、地域による「変種」もあります。

 3年前に「エチゴトラノオ」を見ました。