この花は高原でよく会います。そしたチョウチョたちがたくさん蜜を求めてやってきます。でもまず、里山で咲き出しました。

 

 

 キク科、ヒヨドリバナ属の多年草です。

 漢字では「鵯花」です。 

 別名が「オオヒヨドリバナ」というそうで、意味がイマイチ・・です。

 

 

 北海道~九州で暮らしていますが、図鑑には「ヒヨドリバナは変異が大きくて分類が難しい。また、サワヒヨドリなどと自然交雑も多く雑種も多い」とあります。

よく見聞きするのは「ヒヨドリバナ」、「サワヒヨドリ」、「ヨツバヒヨドリ」、そして「フジバカマ」でしょうか。

 

 

 図鑑などで最初に書かれているのは、茎葉が3裂する、①染色体が2倍体の「キクバヒヨドリ」と、②染色体が3倍体の「オオヒヨドリバナ(ヒヨドリバナバイスウタイ)」があるということです。そして、ちょっとややこしくなるのが、この①と②の中間の形質を持つものもある。と書かれていました。

 

 

 でも、日本で普通見られるのは殆どは染色体が3倍体の「オオヒヨドリバナ」で、これを「ヒヨドリバナとして呼んでいるようです。

 でも研究者の先生によっては、別種とする見解も当然あるそうです。

 

 

 ヒヨドリバナは茎に曲がった毛があり、葉っぱは対生について、卵状楕円形で不揃いな鋸歯があります。また、葉の両面に縮毛があったり、裏面に腺点があります。 そして、七草のフジバカマと混乱しますが、フジバカマの葉は3裂しますが、こちらは普通しません。でも気まぐれなヤツもいて、葉が3裂しちゃうのもあるのが困りものです。

 

 

 頭花の小花は5つその総苞片は覆瓦状に2列つきます。この辺をいつもチェック出来ないので・・素人の悲しさ・・。

 花は5つの両性の筒状花です。

 

 

 白が多く、時に薄紫で5歯があります。

 雌しべが長く出て、花柱は2裂します。

 雄しべは目立たない存在ですが5つ、雌しべの周りを取り囲むようにあります。