なんともユーモラスな感じの花です。

 

 

 なんでも日本にやって来たのは江戸時代の終わりの頃だとか。

 ということは舶来ものです。

 「ホテイマンテマ」です。  漢字では「布袋マンテマ」でしょうか・・

 

 

 ナデシコ科、マンテマ(シレネ)属の1年草。

 故郷はホテイ様のいないヨーロッパです。

 別名が「ハマベマンテマ」とか「イソマンテマ」というようです。

 いろいろあるマンテマの中から観賞用として作られた園芸品種のようです。

 

 

 

 原種と言うか、故郷で自生しているのは、海岸近くの砂地や崖などで暮らしているそうです。別名はその暮らしている所からついたのでしょう。

 そして何といってもこの面白い花の形に目がいってしまいます。

 

 

 説明が難しいので図鑑のままですが

「10~40cmで多茎、茎は平伏、無毛、縁に1縁毛またはパピラがある」

「花序は1個の2出集散花序で、花が1~3個、最大では7個つく」

 

 

 葉っぱは灰緑がかっていて、ちょっと厚みのある葉です。

 きっと潮風に負けない工夫がされているのでしょう。
 形は写真のような披針形や倒卵形です。全縁で先が尖っています。

 そして対生についています。

 

 

 この釣鐘状の花・・・

 よくイソギンチャクに似た花と説明されています。

 それは膨らんだ萼で、上か白く54つに分れた花被片、花びらになっています。
 

 

 この花びら、花がセイジュクしていくと大きく2つに裂けて10枚の花びらのようになりますが、今回のはまた5枚です。

 

 

 そして黒っぽい葯がついて雄しべが10本あって、これがチャームポイントになっています。

 その中心には雌しべがあります。

 

 

 この雌しべが成熟してくると、花柱が3つに分れます。それが不思議なほど長くなってくにゃくにゃした感じにもなります。
 ちゃんと訳があってそうなっているのですが、まだなぜなのかは教えてくれません。

 

 

 出来る果実は蒴果です。