今年は山のジメジメした道の脇で、沢ハコベに会いました。

 今度はこれです。

 なんか花が咲いていないと多肉植物みたいです。

 

 

 「シコタンハコベ」です。  漢字では「色丹繁縷」です。

 シコタンと言えば、北海道の北方四島の色丹島です。

 でも別名には「ネムロハコベ」というのもあります。

また、葉っぱの形から「ナギハコベ」というのもあります。

 

 

 北海道の各山域で暮らしていますが、本州の中部山岳、日光や上信越国境、さらに浅間山麓や八ッにも暮らしています。 

 さらに日本だけでなくカムチャッカ、千島、樺太なとの寒地にもいるそうです。

 

 

 それでもシコタンの名がついたのは、この花を採集したのが色丹島だったからだそうです。

 寒い所で生きているので、地面に近い所です。そんなに草丈を高く出来ません。

10~20cmくらいです。

 

 

 図鑑では「地を這うように横に広がり、たくさんの地下茎から茎を株立するように出す、全体に無毛で平滑」 寒い所なので毛がいっぱい‥と思ったら違いました。

 

 茎や葉に小さな腺点があるそうです。

 

 

 葉っぱは対生について、厚みがあり、形は卵状、卵状披針形です。葉先が尖り、基部は円形や心形で茎を抱きます。 全縁です。

 萼片5、花びら5、雄しべが10で葯は紅色、雌しべは1つです。雌しべの花柱は3~4に分かれます。

 

 

 よく話題になるのが、このハコベたちの萼片と花弁の長さ比較です。

 このシコタンハコベは花びらの方がずっと長くなります。花びらの間からちょっと見える萼片ですが、線形や広披針形で先が鋭く尖ります。