なんとなくバラ園は敷居が高く感じてしまいます。で、近所の河川敷の自生するノバラや小さな公園のバラ、そして何よりご近所のバラを庭で大切に育てているお宅のを道から見るのが好きです。
この花も歌の歌詞にもたくさん出て来る花です。
①森繫久彌さん作詞の「知床旅情」
②北山修さん作詞り「さすらい人の子守歌」
③ダカーポさんの「宗谷岬」
他にも演歌などにもたくさんありますし、
④宮沢賢治さん詩集「春と修羅」の「オホーツク挽歌」
「ハマナス」です。 漢字では「浜茄子」「浜梨」、そして「玫瑰」です。
バラ科、バラ属の落葉低木です。ノイバラやナニワノイバラなども身近ですが、
日本の野生バラの一つにこの「ハマナス」があると知りました。
故郷は東アジアの温帯~冷帯ですが、日本では特に北海道のオホーツクの浜辺を想います。南限は茨城県や鳥取県とされていますが、やっぱり北海道かな。
日本以外では朝鮮半島、中国東北部、サハリンやカムチャッカなどです。
この花も、根は染料になり、花はお茶、果実はローズヒッブとしてビタミンCが豊富な食用となります。
茎はよく分枝して株立ちします。
葉は奇数羽状複葉で小葉5~9枚で互生します。
そして茎には細かいトゲ・・これが超痛い。
名前は果実の時に知りましたが、もとは梨に似ているので「浜梨」といったのが訛って「ハマナス」になりました。
また、漢方薬の「玫瑰花(まいかいか)」としても
野生のバラでは一番大きいとも言われています。
萼筒は球形でトゲなし。雄しべも雌しべもたくさんあります。
果実はバラ状果で果実に見えるのは多肉化した萼筒です。
でも今回はただ、素直に花の鑑賞です。