久しぶりのブログになりました。

 少しずつ体調と相談しながらですけど、よろしくお願いいたします。

 しばらくは、休む前に少しずつ準備していた内容です。

 なので、1週間から10日ほど自分の花暦でもズレてしまいました。

 

 

 5月の終わりに里山の径で出会いました

 別に大騒ぎするほどのことではありません。

 サクラは散るともっといっぱいになるし、ナンジャモンジャ、つい先日にはエゴノキ、ハクウンボク、センダンなども道にいっぱい落ちていました。

 

 

 でもちょっと雰囲気が違います。

 

 

 「イイギリ」です。  漢字では「飯桐」です。

 ヤナギ科、イイギリ属の落葉高木です。 

 だいたい10m~大きいので20mくらいでしょうか。
くらいでしょうか。でも今回は大木ですし、下から見上げてもよくわかりません。

 

 

 別名が「ナンテンギリ」というそうです。 

 1属1種の孤独な樹です。

 東アジアで暮らしています。日本、朝鮮半島、中国、台湾です。

 日本では本州~沖縄で比較的湿気のある所が住みやすいようです。

 

 

 後で確かめるのに役立つかも・・と思って樹皮を撮りました。

 

 

 この皮目も特徴のようです。 

 葉っぱは互生してついて、枝先に束生するようにつきます。

 葉柄もしっかりあって30~40cmにもなります。

 この長くて赤い葉柄もポイントとありました。

 名前の「イイギリ」、昔の人がこの葉っぱでおこわご飯を包んだことから、ついた名前だそうです。 キリの葉も料理を包むのに使われました。この葉っぱがキリやアカメガシワの葉に似ているのもご飯を包みたくなっちゃうんでしょう。

 

 

 このイイギリ、大きな公園などではよく植えられています。

 また、果実が秋にたわわに実るので人気があります。

 

 

 このイイギリ、雌雄異株のようです。

 当然、雄株には雄花が・・、雌株には雌花がというのが普通ですが・・・

 でも雌雄異株で異花。 また、雌雄異株で同花もあります。

 そしたらこのイイギリ、ちょっと面白いのです。

 

 

 雄株に雄花だけ、雌株に雌花だけ・。ではなくて、それぞれに少しずつ雄花、雌花が混じって咲くのだそうです。

 これも長い間に、工夫して出来た仕組みなのでしょう。

 出会いの場がないと困るのです。

 

 

 葉の裏が白っぽくなっています。葉の柄が長い長い、5~30cmもあります

この柄の先に蜜腺があります。(アカメガシワは葉身の付け根近くに蜜腺があります。)

 

 

 花は春本番の4~5月に黄緑色の香りもある花を房状にたわわに付けます。

 でも花びらはなくて萼片が4~6枚で花びらの代役になっています。

 

 

 雄花には雄しべが4つ、雌花にはしっかりと雌しべ、花柱が3~6つになりますが、萼片も蕊の数もあんまり一定ではないようです。

 

 

 

 

 雄しべの花糸の下半分には白い軟毛がいっぱいです。

 

 

 そして雄しべの下には・・・

 

 

 

 

 そして、秋本番になると近所では最初にたくさん実る木です。

 たくさん花が咲くので、出来る果実もいっぱいです。

 出来る果実は液果です。

 

 

 熟すと橙色~赤紫色になり、鳥にご馳走サインを出します。

 この実はヒトも食べられますけど、イイギリにとっては迷惑なだけです。

 白実のものもあるのですが・・逢えていません。