この花もすっかりメジャーになりましたし、山野草の好きな方にも人気が高い花です。それゆえ、やっぱり自生地は減少しています。

保護された「野草園」「植物園」で見ることが多くなっています。

 

 

「ホタルカズラ」です。  漢字では「蛍葛」です。

 

 

 ムラサキ科、ムラサキ属の多年草です。

 故郷は日本全国の他、台湾、朝鮮半島、中国にも暮らしています。

 

 

 本名もいいですけど、別名もなかなかです。

 「ホタルソウ」、「ホタルカラクサ」、「ルリソウ」などがあります。

 

 

 草丈が10~15cmほどで、多くは地面近くで花をつけています。

花の後で根茎から横に這って広がる長い枝を出して、その先から根を出して殖えるそうです。

 

  

 葉っぱは根から出る葉と茎につく葉があります。

 根からの葉は、まばらですが短い葉柄で倒披針形やヘラ形で全縁です。

 茎につく葉は互生して根出葉と同じような形です。

 

 

 花は茎上部の葉の付け根近くについて、径が15mm程度。

 

 

 そして、この花、花冠がなんとも魅力的で・・花びら中央に白い盛り上がった稜のような筋があります。これを隆起線と書いてあります。そして、「隆起線は白く星型に見え、少し厚みがありパピラがあります」 

 

 

 パピラは「乳頭状突起のこと」。「クチクラ層から侵入した病原菌の侵入菌糸の周りを取り囲むように宿主細胞内に乳頭状の構造物が作られること」だそうです。

 

 

 雄しべが5つで、この隆起線の下にあり、花糸には腺毛が多く葯は淡黄色です。

 雌しべは1つ。

 

 

 出来る果実は分果です。

 まあ、花も名前もちょっとロマンチックです。


 

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