毎年この時期に街路樹として、とっても華やかな花をいっぱい咲かせて、散歩も楽しくさせてくれます。
今年も「ナントカ・トチノキ」だぁぁ、っていうのはすぐに出るのですが・・このナントカがなかなか出て来ません・・
でも今年は1分で出て来ました。
「ベニバナ・トチノキ」です。 漢字では「紅花栃ノ木」です。
ムクロジ科、トチノキ属の落葉高木です。
ヨーロッパとアメリカの合作で、ヨーロッパでマロニエとして有名な「セイヨウトチノキ」とアメリカの「アメリカベニバナトチノキ」の交雑品種、園芸種です。
日本には大正時代の終わり頃にやって来たようです。
トチノキって言えば、日本でも有名な木です・・この栃の実を渋抜きして作った「栃餅」も有名ですし、花はそんな派手ではありませんが、この蜜からの「栃蜜」は超高級で知る人ぞ知る・・というものだそうです。
その仲間です。
葉っぱも大型です。対生について掌状の複葉です。小葉は5~7枚ですが、小葉といっても大きい葉で20~30cm近くもあります。
卵状楕円形で縁には重鋸歯があります。
そして花は・・こうして園芸種として植えられるくらいですから見栄えもいいし、けっこう繊細な感じです。
そしたら図鑑には花は雄花と両性花があって、多くは雄花で花序の上について、両性花は下の方で、少なく、雌しべが長く突き出るそうです。
ひとつご招待。まだ綺麗に咲いてます。
花は葉先について上に向かって立つように「房咲き」になっています。
黄色いのが気になっていました。
そしたら花は意外に複雑という、よくわかりません。
花びらは5枚です(トチノキは4つ)。
その花びらのカタチがいろいろなんです。
そして、雄しべが長くて7本・・これも不思議な本数です。
雌しべは1つです。
大きい花びらが2つ、細かい斑点模様が入っています。
模様よりもっと細かい毛?もたくさんあります。
細長い花びらには中央が黄色くなっています。
ひとつの花は解体するとこんな風になっています。
雄しべの花糸にも繊細な毛が・・。