今年はこの花も目立ちます。そしてこの弟分もよく見ます。

 「コバンソウ」です。  漢字では「小判草」です。

 

 

 こんなに縁起の良い名前ですが、花壇にはいませんし、家庭の庭で育てている方もあまりいない・・と思います。

 

 

 故郷はヨーロッパ~北アフリカのようで、これが観賞用として連れて来られたのは明治時代だそうです。

 

 

 イネ科、コバンソウ属の1年草です。

 別名が「タワラムギ(俵麦)」です。

 帰化植物でもうそこいらじゅうで暮らしています。 

 記録では1884年(明治17年)には野生化が報告されたそうです。

 

 

 毎年の定番ですが、花の説明が超難しいのです。

 なにせイネ科ですから・・・。

 それは、素朴な素人の疑問・毎年、花はどれ?って思うのです・・。

 

 

 葉っぱは線形で先が尖りざらつきます。

 ♪「花はどこへ行ったの」 ・・そうか、イネ科だった。

 手ごわい相手だ。

 上の写真みたいだと別になんの疑問もなく「コバンソウ」で通り過ぎます。

 

 

 でも、こんなのが・・コレ、花?。

 説明不能・・です。

 図鑑から・・

 

 

 

 

 デザインとして見ると、なかなか繊細にできています。

 

 

 なんとなくドライフラワーとして人気絶大・・というのも分かる気がします。

 

 

 

 

 

 分解してみました・・・もう収拾つきません・・。

 

 

図鑑から・・

 「花は小穂(しょうすい)、小穂はイネ科やカヤツリグサ科の花の集まりで、糸のように細い枝に1~4つほど長い柄の先に付き垂れ下がります。卵形で膨れて1~2cmほどの長さで形は小判に似ています」

 

 

 

 この小穂は10個前後の小花からなり光沢があります。

 小穂の一番下の2つは苞が変化したもので苞頴(ほうえい)で、下から第一苞頴、第二苞頴と呼びます。花弁は退化していて、突起状の鱗片になっています。

 そして重なり合った鱗片が開いて雄しべ、雌しべが出てきます。

 雄しべが3つと雌しべが1つあります。 

 

 

 

 この細い枝・・

 そして分かれ目にある謎の・・なんでしょう。

 

 

 

 剥いて、むいて・・

 最後に残ったのがコレです。

 

 

 

 

 上は1つ引き抜いてみました。

 雌しべが出て、柱頭が2裂しています。

 

 

 

 

 

 みんな風まかせ・・です。

 果実が出来ると黄色っぽくなり、風に飛ばされるそうです。