この花も樹ですけど、低木なので花壇にいても不思議ではないけど、花壇では殆ど見かけません。その代わりちょっとした植栽、道端の空き地にたくさんありました。
花が咲いていると、こんなにあったの?ってよく思うことがあります。
春本番になって知る人ぞ知る・・ウノハナ、♪うのはなのにおう・・・
で、ウノハナと言えば、ウツギです。
このウツギもいろいろ・・庭から山地まで、「ハコネ」「ニシキ」「タニ」「ヤブ」「フジベニ」「ベニバナニシキ」「オオベニ」「ウコン」「ツクバネ」などはウツギと名乗っていますが全くの別物・・・他にも違う科、属があって、今年もきっと悩ませてくれるでしょう。
「ヒメウツギ」です。 漢字では「姫空木」です。
アジサイ科、ウツギ属の落葉低木です。
昔はユキノシタ科に分類されていましたが、今ではアジサイ科です。
関東~九州で生まれ育ち、いまでは園芸品種もありますが、もともとは日本固有種です。
本来は山地の岩場なとで暮らしてきました。1~1.5mくらいです。もちろん、茎枝の中、髄は中空になっています。
葉っぱは対生について、長楕円状披針形で先が尖ります。
縁には細かい鋸歯があります。
葉の両面に星状毛が散生します。
花は円錐花序をつけ、花びらは5つ、雄しべは10、雌しべの花柱は3~4つに分かれます。
そして、この雄しべ、図鑑にあったのが「花糸に1対の角がある」という記載・・今回確認しました。雌しべの柱頭が2裂、3裂します・・ってよくありますが、雄しべが2つに分かれているって不思議です。
出来る果実は蒴果です。
今年はこの面白い雄しべのデザインの確認です。
花びらの5つを外してみました。
この雄しべ、上でも書きましたが「花糸に1対の角がある」というデザインです。
このカタチにも訳があるのですから・・