なぜかご近所の花壇では見られなくなりました。家の周りのちょっとした空き地が住み心地がいいらしいです。
この花も本当は花壇で準主役級なんですけど、意外と堅苦しいのは苦手なようです。
他の雑草たちにも負けていません。
球根なのですが、こぼれタネでも増えるようです。
見かけとは違い、この花も逞しいようです。
「ヒメヒオウギ」です。 漢字では「姫檜扇」です。
アヤメ科、フリージア属の球根、多年草です。
故郷はこれも遠い遥かに遠い南アフリカ、フリージア属は西ケープ州を中心に16種ほど自生するそうです。
日本には鑑賞用として大正時代に連れて来られたそうです。なのでもう100年になります。
別名が「アノマテカ」、また「ヒメヒオウギアヤメ」です。
でも、これがややこしい要因で、似た名前に「ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)」というのがあります。 最後に「アヤメ」か「スイセン」かで全然違う花になります。
草丈は20~30cmくらいです。細い茎先に数輪、花を咲かせます。
花びらは6つ、外花被片が3つ、内花被片が3つです。雄しべが3つ、雌しべは1つで柱頭は3つに分かれます。
そしてそして何といっても注目は・・花の下につく花びらにあるこの赤い模様です。
この模様の謎!。
よくある外花被片に模様が入るっというパターンではありません。
これは・・自分がどう見えているのかって意識しているとしか思えません・・。
花の種類は
①「朱赤」、一般的な赤色の花、中心に特に赤くなっています。
②「アルバ」、白花の品種。
③「桃姫」、花色がピンク。
④「ジョアン・エバンス」、白花で中心部に赤の複色が入ります。
⑤「ブルー」、淡い藤色の花。
⑥「ビリディフロラ」、緑色の花。・・があるそうです。
出来る果実は蒴果です。
それにしても、可愛い花なのは間違いなし・・どの昆虫のために着飾っているの?
なんで、下側の3枚にこの模様があるの?
見慣れている花ですけど、改めて見るとホント、しつこいけど不思議ですね。
このデザイン、誰が決めたのでしょう。
花粉がてんこ盛りの雄しべです。
これは雌しべ。