もうずっとご近所に咲いている花をパチリしてアップしているので、そんなに珍しいのはありません。みんな見慣れているので安心ですけど、マンネリになってきたようです。

 

 

 「ニオイバンマツリ」です。 漢字では「匂蕃茉莉」と書きます。

 ナス科、バンマツリ(ブルンフェルシア)属の常緑~半常緑の低木です。

 故郷は南アメリカのアルゼンチン、ブラジル、パラグアイなどです。

 日本に連れて来られたのは明治時代の終わり頃だそうです。

 

 

 名前の通り、匂いがします。そして、蕃とは外国のことなのでナンバンみたいなものでしょう。マツリとはジャスミンのことで、これも匂いからです。

 なのでこの花色のことは名前になっていません。

 

 最近は花、花色の変化よりも・・このツボミです。

 ツボミですけど、私には「エイリアン」に見えます。

 

 

 そして大きな眼で見つめられる・・金縛りになります。

 そして、日本以外でも人気のようで・・・

 そしたら、外国名では花色の変化を表しているそうです。

 英語名は「イエスタデイ・トゥデイ&トゥモロー」ですって。 

 

 

 イエスタデイ・ワンスモアもあったっけ・・。他には「キスミー・クイック」とか「パラグアイジャスミン」などです。

 

 

 最初見た時にはかなり新鮮な驚きでした。「なんじゃあコレ」です。

 でも今だになんで・・?って分かりません。全く進歩なしですけど・・。

 最近では黄色っぽい花の咲く「アメリカ・バンマツリ」とか、花に香りがないけど、たくさん咲く「パウシフローラ」とかいうのが紹介されているそうです。

 同じ時期に咲く庭木では、うちの近くでは、ハゴロモジャスミンの方が5軒なら、これは1軒くらいで少数派です。

 南米のこの故郷の気候条件と合えば1年中咲いているそうです。

 

 

 葉っぱは硬めで革質、鋸歯はなくて広楕円形~倒卵形です。

 花のつぼみがなんともカワイイ感じです。

 さて、最大の魅力はこの花です。最初は2色の花をつけてスゴイ!って思いましたが、咲き始めが濃い紫色で、時間とともに少しずつ薄くなって、最後には白くなるのだそうです。 

 

 

 スイフヨウやアジサイなども花色が変わりますが、これも見事です。

 白くなるまでには2~3日かかりますが、なぜ?、なぜ色を変えるのか?・・この答は簡単には見つけられません・・。専門に研究している園芸家や学者さんは分かっているのでしょうが資料が見つかりませんでした。 

 咲き始めに花びらに含まれているアントシアニンが酸化酵素によって少しずつ分解されて、色が薄くなっていく・・と考えられていますが、なぜ?が分かりません。

 スイフヨウなどは紫外線から守るためなとと研究報告もあると聞きましたが・・。

 

 

 この花、花びらは5(花びらが5つではなくて、花冠が長い筒状になっていて、その先が5つに裂けています、横からみると『高杯形』になっているのがわかりました)、でも雄しべは4つで2対です。なんで4つなの。

 上の2つが長く、下側につく2つは短い・・。となっていました。そしたら、資料に時に1つの仮雄しべがある・・となっていました。

 すると雄しべは5つでガッテンです。葯が長円や楕円です。子房基部に蜜腺の盤があるそうです。 

 

 

 そして、雌雄異熟で、先に雄しべが熟して花粉を出し、その後に雌しべの柱頭が2裂して熟し受粉可能になるようです。

 そして、しっかりアルカロイド系の毒で防御しているそうです。

 出来る果実は球形の液果です。