上州から信州にかけての山道で見かけると嬉しくなります。
最近はタンポポを見ても何も感じていませんが、これは別格です。
「シナノタンポポ」です。 漢字では「信濃蒲公英」です。
キク科、タンポポ属の多年草です。
暮らしているのは関東北部~中部地方です。
なので、日本固有種のタンポポです。
カントウタンポポの亜種となっていました。
きっと大昔にちょっと寒い上州や信州で暮らしていて、その気候に合うように変化、進化したものでしょう。
その特徴は、図鑑では「総苞片全体が大きく、総苞外片は卵形で幅が広く、小角突起がない。外形はエゾタンポポに似ているが染色体数が違う(エゾタンポポは3倍体て、シナノタンポポは2倍体)」とありました。
この見事な根生葉、頭披針形で20~30cmもあり、羽状に深く裂けたり、欠刻したりしています。
蟻がいっぱい訪花していました。
カントウタンポポの亜種だけあって、総苞片は反り返りません。
カントウタンポポとの違いは「外側の総苞片が内側の総苞片の半分より長くて、幅も広いことと、角状の突起がないのがポイント」だそうです。
まぁ、個人的にはそんな細かいこと・・・ですけど・・。
出来る果実はもちろん痩果で、冠毛は白です。