伊豆や奥多摩の登山口では、栽培しているのをよく見ました。
また、有名な信州の栽培地・・でも花はなかったけど・・
清流で育つと聞いています。
見ているようで見ていない、知っているようで知らない・・こんなことばかり。
この花も出逢って分かるまで時間がかかりました。
そして分かったら「なぁんだ」などとつぶやいていました。
「ワサビ」です。 漢字はもちろん「山葵」です。
アブラナ科、ワサビ属の多年草です。
日本、朝鮮半島、ロシアなどで暮らしています。
日本では北海道~九州の山地渓流、清流のそばというか中です。
まぁ、天下のワサビです。信州、伊豆、奥多摩などでは多く栽培されていますが、
花は観賞の対象にはなっていないようです。
茎は直立するように立っています。
葉っぱがなかなかのものです。この葉の特徴が頭に入っていれば、よく似たユリワサビと間違えないのですが・・
この葉っぱも強い辛味があります。
根生葉は長い柄があって丸い葉です。基部は心形です。
茎葉は互生してついて葉脈がはっきり、くっきりして網目のようで凹んでいます。
花を見て、あらためてアブラナ科の花なんだって納得しました。
萼片は4つ、花びらも4つ、雄しべは6つ、葯が黄色っぽくでワンポイントになっています。 めしべは1つです。
あの強烈な辛味とは無関係な可憐な花です。
自己防衛とは言え、強烈な武器をもっています。これなら普通の動物でも食べられない?
出来る果実は長角果です。