ハンデータイプやポケット図鑑には殆ど載っていません。
花もなんか似たようなのが他にいろいろあって、名前も知られていません。
実はそういう方が多数派で、知っているのは少数派です。まぁ、当たり前ですけど。いっぱい知っているつもりになったり、勘違いしていることが多くて・・。
そんな花のひとつ。
今年はちゃんと教えてもらいました。
そして、ヤマケイの「日本の野草」には載ってました。
「コキンバイ」です。 漢字では「小金梅」です。
バラ科、コキンバイ属の多年草です。
ちゃんと属名になっていて、その代表なので本当は偉いヤツかも知れません。
暮らしているのは本州中部以北~北海道です。海外では朝鮮半島、中国の東北部、さらにロシアのウスリーやアムール地方、ちょっと寒地が得意みたいです。
花も葉っぱもあのキジムシロ、イワキンバイ、ツルキンバイ、ミツバツチグリ・・さらにヘビイチゴみたいなデザイン。
まだみんな同じに見えてしまいます。
名前もなんか、落語家の名前にありそうで・・・
「三遊亭小金梅」とか「桂小金梅」、「古今亭小金梅」・・・もしかしていたりして・・その時は失礼しました。
そしたらこの名前はキンポウゲ科にある「キンバイ」に似て小さいから付いた名前だそうです。
葉っぱは根生して3出複葉で、頂小葉は「菱形倒卵形」で浅く3裂したり、縁に欠刻や鋸歯があります。また側小葉は丸まったり、ゆがんだりしている卵形です。
花は根茎の先から10~20cmの花茎を伸ばしてこの黄色い花をつけます。
5つの花弁、萼片も5つ、バラ科なので雄しべはたくさん・・雌しべは1つですが花柱は5つくらいになります。
出来る果実は痩果です。
そして、北国、寒地で暮らしていけるのは、なんと「氷河期の遺存植物」だそうです。 なので、温暖化には敏感のようです。