この花も小さくて、ちょっと油断していると見過ごしてしまいます。
まぁ見過ごしても何の問題もありませんけど・・・。
「イヌナズナ」です。 漢字では「犬薺」です。
このナズナ、薺と言う字、書けません。
アブラナ科、イヌナズナ属の1年草です。
この名前にイヌがついているのは、食べられないナズナという意味で付きました。
暮らしているのは、もう世界中といってもいいくらい、主に北半球のアジア、北米、ヨーロッパ、もちろん日本全国です。
草丈は10~50cmくらい。。
茎は直立してたくさん毛があります。
でも厳密には図鑑に「単毛~二股~有柄または無柄の星状毛が混在し、花の下部~先までは無毛」とあります。
根生葉はロゼットになっています。
花の季節にも、また果実の頃になっても残っていることがあります。
葉身は長円状倒卵形または倒披針形で毛があります。
花は総状花序で、花数は少ないと15~25個、多いと60~90個もつきます。
萼片は卵形でほぼ直立していて、外面にまばらに毛があります。
花びらは黄色で、アブラナ科らしくへら形です。
花びらの先は凹形で、爪部はありません。
ナズナというと花は白ですが、コレは黄色です。
萼片と花びらは4つ、雄しべは6つで、その内の4つが長い、4強雄しべです。
雌しべは1つです。
雄しべの花糸と言っても長さは1~2mm程度です。
その先にある葯は広卵形みたいで、0.1~0.2mmしかありません。
いろいろ楽しませてくれたアブラナ科の花も終盤になってきました。