この不思議な花のカタチ・・。
花が咲いてもだいたい葉っぱに隠れて気が付きません。
気が付かないから、ただの葉っぱとしか見ていません。
なので、この花たちのことを知ったのも最近のことでした。
この草も仲間がたくさんいて、みんな同じように見えてしまいます。
それはまだあまり仲良くなっていないだけなのですが・・・
近所ではあまり見れません。 花壇にもいません。
たくさんいる仲間の中で比較的メジャーのものです。
「ウスバサイシン」です。
だいたい春にこんな葉っぱが出ています。
なんか野菜っぽいのですが・・。
そしてたまたま、葉の下、隙間に変なものが見えるので・・・
ウマノスズクサ科、カンアオイ属の多年草です。
故郷は東アジア、中国の中南部~朝鮮半島、日本です。
日本では関東~中国地方辺りでくらしているそうです。
漢字がすぐに思いつきません・・調べて「薄葉細辛」とわかりました。
名前の多くは〇〇カンアオイというのが多いのですが、この「サイシン」とは何?
図鑑や資料では、仲間のアオイたちに比べて、葉っぱが薄いことと、味が辛いことからついた和名だとか・・。
もともと「サイシン」は根とか根茎が細辛という生薬になり、鎮痛・解熱、風邪薬として利用されているそうです。
その資料にあったちょっと難しい特徴です。
この果実がアリによって運ばれるといい、「上胚軸休眠種子」というそうです。
これは「植物体が種子を飛散させる状態になっていても、種子内部の胚は十分に成熟していない、このため、湿潤埋蔵期間中(実際には土中で発芽時期までの期間)に胚が肥大成長し、発芽に至るか、または成熟は10度C及び25度C、100日では進まず至適温度は15度Cで50日程度とされる(よくわかりません・・・)。
この葉っぱは蝶のヒメギフチョウの食草だそうです。
茎はこんな感じで、先に2枚の葉を付けます。葉っぱは卵心形、おおきなシワがあります。
花は写真のようで、周りの△っぽい、花びらみたいのは萼です。
大きい萼筒は筒形というか球形で口が大きく開いて三角の花びらのように見えます。
萼筒の中に、雄しべが12本もあり、また、雌しべの花柱も6つあるそうです。
開花すると雄しべの花糸が曲がり、葯が花床に張り付くように筒の下にあり、そして数日たつと雄しべが成熟して筒の其処にった雄しべが伸びて、雌しべの柱頭近くのなり、花粉を出すようになるそうです。
そして出来る果実は液果状の蒴果です。もちろん、見たこともありません。